[jp]公取委がDeNAにソーシャルゲームに関する排除措置命令を行った!

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昨年8月のTechCrunch Japanでの報道以降、12月の公取委の調査と続いていたDeNAのソーシャルゲームに関する問題について、公取委が排除措置命令を行った(PDF)。もうこの問題については業界内では話題にすることは少なかったものの、mobageやGREE両方にゲームを提供している企業は数少ない状態だった。つまりは、ソーシャルアプリのプロバイダーについては膠着状態は続いていたということだ。暗黙のうちに(もちろん、優位策の提供や資本提供なども含まれているだろうが)、ソーシャルアプリのプロバイダー企業はmobage派とGREE派に事実としてわかれていた。

この排除命令によってDeNAやあるいはライバルのGREEのソーシャルアプリ企業に対する体制は変わるのだろうか? この問題はDeNAもGREEもフィーチャーフォンでプラットフォームとして機能していたから起こったわけだが、市場がスマートフォンへと転換するこの時期、DeNAもGREEもスマートフォンでは、いまのところまだ大きな影響力を持つまでには至っていない(もちろんそこら中に仕掛けられいてることはたくさんなのだが)。このため、フィーチャーフォンとは違う戦略を考えているソーシャルアプリプロバイダーもいるだろう。さて、どう動くのか――。

以下が排除勧告で公取委がDeNAに下した命令(抜粋)だ。

2 違反行為の概要
ディー・エヌ・エーは,特定ソーシャルゲーム提供事業者( 注3)に対し,GREE(注5)を通じてソーシャルゲームを提供した場合に当該特定ソーシャルゲーム提供事業者がモバゲータウン( 注6)を通じて提供するソーシャルゲームのリンクをモバゲータウンのウェブサイトに掲載しないようにすることにより,GREEを通じてソーシャルゲームを提供しないようにさせていた。
(注3) ソーシャルゲーム提供事業者
(注4)のうちディー・エヌ・エーがソーシャルゲームの提供において有力な事業者であると判断して選定した者をいう。
(注4) ソーシャルゲームを提供する事業者(ディー・エヌ・エー及びグリー株式会社を除く。)をいう。
(注5) グリー株式会社の運営する携帯電話向けソーシャルネットワーキングサービスをいう。
(注6) ディー・エヌ・エーの運営する携帯電話向けソーシャルネットワーキングサービスをいう。なお,ディー・エヌ・エーは現在,当該サービスを「Mobage」と称している。

3 排除措置命令の概要
(1) ディー・エヌ・エーは,前記2の行為を行っていない旨を確認すること及び今後当該行為と同様の行為を行わない旨を,取締役会において決議しなければならない。
(2) ディー・エヌ・エーは,前記(1)に基づいて採った措置を,モバゲータウンを通じてソーシャルゲームを提供している事業者及びグリー株式会社に通知し,かつ,自社の従業員に周知徹底しなければならない。
(3) ディー・エヌ・エーは,今後,ソーシャルゲーム提供事業者に対し,他の事業者の運営する携帯電話向けソーシャルネットワーキングサービスを通じてソーシャルゲームを提供した場合には当該ソーシャルゲーム提供事業者がモバゲータウンを通じて提供するソーシャルゲームのリンクをモバゲータウンのウェブサイ
トに掲載しないようにすることにより,他の事業者の運営する携帯電話向けソーシャルネットワーキングサービスを通じてソーシャルゲームを提供しないようにさせる行為を行ってはならない。
(4) ディー・エヌ・エーは,今後,次の事項を行うために必要な措置を講じなければならない。
ア 自社の運営する携帯電話向けソーシャルネットワーキングサービスに係るソーシャルゲーム提供事業者との取引に関する独占禁止法の遵守についての行動指針の作成又は改定
イ 自社の運営する携帯電話向けソーシャルネットワーキングサービスに係るソーシャルゲーム提供事業者との取引に関する独占禁止法の遵守についての,役員及び従業員に対する定期的な研修並びに法務担当者による定期的な監査