服飾デザインのトリーバーチ、ネット偽造団から1億6400万ドルを勝ち取る

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婦人服デザイナーのトリーバーチは、同社の靴、バッグ、衣服のコピー品をネット販売していたオンライン偽物業者らから受けた損害に対して、賠償金1億6400万ドルを勝ち取った。Women’s Wear Dailyによると、これはファッションデザイナーがオンライン偽物業者による損害から勝ち取った最大金額だという。ちなみに2008年にeBayは、オークション市場でバッグやアクセサリーの偽物を販売したとして、6100万ドルをルイ・ヴィトンに支払った。

2010年12月、トリー・バーチは偽トリーバーチ製品を販売するウェブサイト数百箇所を作った偽造グループ(中国拠点と思われる)による、商標侵害やドメイン不法占拠を訴えた。

裁判所は、金銭的損害賠償に加え、偽トリーバーチ製品の販売に使われた232箇所のドメイン名を永久使用停止とし、トリーバーチに明け渡すよう命じた。偽物を売るために使用されていた金融機関口座も差し止められた。さらに裁判所は、今後これらの偽造団が不正サイトを立ち上げた場合、トリーバーチが新たに訴訟することなく停止する許可を与えた。

トリーバーチの法務責任者、Robert IsenがWWDのAlexandra Steigradに伝えたところによると、この訴訟は、ポロ・ラルフローレンとノースフェイスが中国ドメイン名占拠集団130者に対して勝訴した判決を想起させるという。当時ブランド2社は、賠償金7800万ドルおよび、当該サイトで使用されたPayPalらの支払いサービスに請求する権利も与えられた。
Isenによると、これまでにトリーバーチはPayPalから数十万ドル集金しており、オンライン偽造団の多くが、顧客からの代金回収にPayPalを使っていた。

本裁定で興味深いのは、今回の巨額な賠償金が今後のオンライン偽造者に対する裁定にどう影響を与えるかである。さらに、PayPalのようなオンライン支払い業者にも責任を認めている点も注目される。本裁定が前例となることは明らかであり、今後類似の訴訟(および判決)が出ることは間違いないだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi)