「+1」ボタンは何のためのもの? 何がどうなるのかよくわからない?!

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どうもよくわからないでいるのだ。

10日ほど前にGoogleの「+1」ボタンをTechCrunchに設置した。設置するのにとくに理由はない。こうした類のボタン、カウンター、コメントシステムが出てくれば基本的にすべて試してみることにしている。そのせいでページの読み込み時間が長くなってしまっていることについてはお詫び申し上げる次第だ(ご不満は重々承知している。間もなく改善する予定)。サイトに貼り付けてみて、確かにその効果を実感するボタンもある。「ツイートする」ボタン、「いいね!」ボタン、またFacebookの新しい「Send」ボタンもなかなか効果的だ(訳注:利用しているボタンはTechCrunch米国サイトでの話です)。しかし今のところ「+1」ボタンの意味が全くわからない。

「+1」ボタンについて少し振り返っておこう。基本的にこのボタンの「コンセプト」は気に入っている。なかなかクールなもののように思える。このボタンがクリックされると、ソーシャルで繋がっているログイン済Googleユーザ間で検索ランクが向上する(ひいては全体的なランクも向上する)。当方で理解する限りでは、これが「+1」ボタンの機能だ。しかしこのボタンをクリックする人たちは、そういうものだと知ってクリックしているのだろうか。

別に悪口を言っているわけではないので誤解しないで欲しい。サイトに設置したボタンをクリックしてもらえるのはとても嬉しい。しかし多くの人は意味もなくボタンをクリックしているのではなかろうか。ただ「ボタンがあるから何らかの機能がある」と思い込んでクリックし、その「何らかの機能」が見つからずに困惑している人もいるのではなかろうか。

「+1」ボタンに何か眼に見える効果があるのなら話は別だ。しかしそれが見当たらない。ボタンをクリックするとGoogleのプロフィール画面にフィードが反映されるようになるが、正直な話、そんなもの誰も見やしない。

またTechCrunchのサイトとしてみても、「+1」ボタンの設置以降、とくにGoogleからのページビューが増えているという傾向も見当たらない。おそらく長いスパンで見れば、徐々に変化が見て取れるのだろう。しかしそうはならないかもしれない。読者の方が「+1」ボタンをクリックする率が徐々に減りつつあるのだ。このままでは廃れてしまったBuzzボタンと同様の運命をたどることになるかもしれない。

Googleもこの辺りをきちんと認識したほうが良い。ボタンをクリックしてもらうには、それに見合う何らかのメリットが必要なのだ。新しいボタンが登場すれば、しばらくのうちは目新しさから見返りなしでもクリックしてもらえるだろう。しかしそうした状況はそう長く続くものではない。何か眼に見える形での成果(Twitterで情報共有されるとか、Facebookのコメントに投稿されるなど)がなければ、そのうちにボタンを無視してしまうようになる。そしてウェブ上から姿を消してしまうこととなる。

尚、Googleの「+1」ボタンも、インターネットの自己参照の法則(Self-Reference Law)に則ったものであることにも注意を喚起しておこう。つまり「+1」が多く付く記事はGoogleに関する記事であることが多い。最もdiggボタンがクリックされるのはDigg関連記事だし、最も多くリツイートされるのはTwitter関連の話だ。数多くの「いいね!」を集めるのはFacebook関連の記事だし、Techmemeを扱った記事は必ずTechmemeのサイトにも掲載されるようになる。

他にも違和感を感じるところはある。実は「+1」ボタンの「+1」というのも意味がよくわからないのだ。「+1」と言われると、誰か他の人の言ったことや行ったことに「賛意を表す」ように感じてしまう。しかし「+1」ボタンにそのような意味はない。そうではなくて「+1」の効果はあくまで自己完結的な感じだ。誰かに同意しているにしても、その誰かがいったいどこのどういう人なのかなんてことはわからない。

「+1」ボタンがいったいどういうものなのか説明も難しいし、理解するのも難しい。しかしデズモンド、どうかボタンのクリックをやめさせるようなことをさせないで欲しい(訳注:アメリカで人気のドラマ「Lost」より)。

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(翻訳:Maeda, H)