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発話発声障害者のための無料iPadアプリVerbally, 文字だけでなく頻用語句も瞬時に入力

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モバイルアプリケーションのデベロッパIntuaryが、その最初の製品として、口がきけない障害者に代わってテキストを音声で出力するアプリ、Verballyをリリースした。Verballyはいわゆる障害者補助具としてのモバイルソフトに分類されるが、その対象人口は合衆国だけでも600万人以上いる。障害の原因は、筋萎縮性側索硬化症、脳卒中、脳の損傷、パーキンソン病、脳性麻痺、自閉症、などさまざまだ。このアプリケーションは画面にキーボードといくつかの頻用単語/語句を表示し、ユーザがそれらを使ってテキストを入力すると、音声を出力する。

ファウンダのAnil, Gautam Godhwani兄弟と従兄弟のAjayは、2月に母(そして叔母)を筋萎縮性側索硬化症で失った。彼女は40年間、音楽教師で声楽家でもあったが、2009年から、徐々に声が出なくなった。人が急にコミュニケーション手段を失うことの、影響の大きさを知ったAnilらは、まず、今手に入る商用のソリューションを探した。しかし大企業が作っているタッチスクリーンのアプリ(Dynavox-Mayer Johnsonなど)は8000ドル以上もして、しかも注文しても1か月以上待たされる。進行性の症状を抱える患者にとって、そんな待ち時間はとうてい受け入れられない。

iPadにも、Proloquo2Goなどのアプリはあり、機能も充実していてお値段も190ドルとリーズナブルだが、Verballyは、それらの素朴なコミュニケーション機能とともに、もっと高度で知的な、大人のコミュニケーションができることを目指した。そのほうが、より多くのユーザをカバーできる。なお、iPhone用のMyVoiceも、発声障害者のためのコミュニケーションツールとして佳作であることを、ここでついでに申し添えておきたい。

そこでこのアプリケーションは、画面から完全なキーボードを提供して、どんな言葉や文でもタイプできるようにし、それプラス、50語の基本単語が表示されるので、それらはタイプしなくても入力できる。そのほか、単語だけでなく”頻用フレーズ集”、語句の先取り予測自動入力、キーボードのレイアウトのカスタム化、いくつかの男性/女性の声からの選択、といった親切機能を盛り込んでいる。ユーザの打鍵を最少化し、使いやすさとスピードと選択の幅を最大化することが、設計の基本方針だ。

IntuaryのCEO, Ajay Godhwaniは前に、企業向けITサービスTallanで上級管理職を務めていた。Walt Disney CompanyやBest Buyなどが彼の担当クライアントだった。協同ファウンダでCTOのGennady Borkhovichは、Lockheed MartinやMcGraw-Hillに在籍した。そしてAnil Godhwani、Gautam Godhwani兄弟はIntuaryの取締役で常勤顧問で投資家だ。この兄弟は以前、Peter Weckとともに、ベンチャー資金を得て仕事探しサイトSimply Hiredを立ち上げた。

Verballyは、3月にiTunesでデビューしてから2万回以上ダウンロードされた。それはすばらしい社会貢献だし、起業家たちが安価で使いやすいテクノロジを障害者向けにイノベーションし提供していく光景は、見るだに麗(うるわ)しい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))