Googe
fcc

Google、FCCに公開状―今やインターネットが犬、交換機を通る音声通話はほんの小さな尻尾

次の記事

SkypeのWindowsクライアント、最新版はFacebookでチャットができる

北米ではインターネットは交換機を通る音声通話のほぼ160倍のトラフィックを担っている。ところが法規やキャリア間の費用負担の取り決めなどは急速に消えつつある音声通話時代のままだ。

GoogleはFCCに宛てた公開状(全文を下にエンベッドした)の中で「音声通話という尻尾がインターネットという犬を振り回している」と述べ、通話時間従量制の音声通話料金をIPネットワークに対して強制するのを止めるよう強く主張した。これはIP音声通話が伝統的な交換機を通る通話のトラフィックに急速に近づきつつある現状で大きな問題になりつつある。Googleの法務担当者は公開状の中でこう書いている。

伝統的音声通話のトラフィックは他のコミュニケーション手段のトラフィックと比較して、急速に衰えつつある。ここ数年のうちに音声通話の大部分はIPベースに置き換えられることは明らかだ。したがって、たいへん小さな部分しか占めない伝統的音声通話という、いわば<犬の尻尾>に、巨大なインターネットによるコミュニケーションのトラフィックという<犬>を振り回させることをFCCは許してはならないはずだ。ことに、時間従量制の発呼/着呼料金がいまだに残されているのはアナログ交換機時代のまことに不都合な遺産といわねばならない。現代のIPネットワークによるトラフィックの実情にまったく合わない制度である。

Googleはインターネットの普及によるトラフィックの内容の変化を何枚かのスライドで劇的に表現している。1997のアメリカでは、インターネットのトラフィックは平均して3,300TB/月だったのに対して、音声通話は54,000TB/月だった。3年後の2000年になると、音声通話は66,000TB/月でピークを迎え、インターネットのトラフィックは8倍以上に増加して28,000TB/月を記録した。

2005年までに、一般ユーザーのIPトラフィックは669,000TB/月(2TB/月がIP音声通話)となり、伝統的音声通話は48,000TB/月に減少した。

2010の北米での一般ユーザーのIPトラフィックは音声通話を完全に圧倒した。インターネットが5,723,000TB/月に対して音声通話はわずか36,000TB/月に過ぎなかった。しかもIP音声通話(Skype、GoogleVoiceその他)は21,000TB/月と、交換機経由の伝統的音声通話のトラフィックの60%にも及んでいる。

データも音声もすべての通信はIPネットワークに急速移行中だ。2015年までに一般ユーザーの北米におけるIPトラフィックはさらに3倍以上に増加して19.4兆TB/月に、伝統的音声通話はさらに減少して26,000TB/月になるものとGoogleは推算している。IP音声通話は23,000TB/月となり、ほとんど伝統的音声通話のトラフィックと並ぶ。全文を下にエンベッドした。

〔原文には数字の誤植があったのでGoogleのスライドに合わせて訂正してある〕

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦/namekawa01