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ウェブ上の無限の情報を有効活用。サイトコンテンツから自動的にハイパーリンクを生み出すAptureのHotSpots

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ウェブのバックボーンを支えるのは「ハイパーリンク」であると言って良いだろう。しかしこのリンクというものは、少々面倒なものでもある。つまり、リンクを張る作業は個人に依存しすぎている面があると思うのだ。どのような内容に、どういう形でリンクを張るのかというのは執筆者に任されている。無限のコンテンツがあるウェブから、ごく一部のものがリンクされるに過ぎない。これを変えることはできないだろうか。

こうした考えてから登場してきたのがAptureのHotSpotsという新しいプロダクトだ。パブリッシャ―向け(JavaScriptを利用)および閲覧者向け(ブラウザの拡張機能を使う)に、コンテクストアドオンサービスを提供して、情報拡張型ウェブエクスペリエンスを提供しているAptureについは、おそらくお聞き及びのことと思う。このサービス(訳注:ウェブページ内で閲覧者がハイライトした単語についての情報を自動的に収集表示するもの)を通じて、Aptureは有益なデータを多数収集することができた。とくに、ウェブ閲覧者がハイライト表示させる文言についてのデータを数多く集めることができたのだ。

すなわちデータとして収集した単語は、閲覧者が「リンクしてより詳細な情報があれば良いのに」と考えているものばかりというわけだ。

このデータを背景にして登場してきたのが、HotSpotsという新サービスということになる。ウェブ内のどのページからでも、その場でハイパーリンクを生成することができるようになるのだ。パブリッシャー側がすべきことは簡単なコードをサイトに埋め込むだけだ。自前でリンクを設定せずとも、自動で読者向けのハイパーリンクが表示されるようになる。生成されたハイパーリンクは通常Aptureのオーバーレイウィンドウで表示され、読者は閲覧中のページを離れることなく詳細な説明を読むことができるようになる。表示されるのはWikipedia、CrunchBase、検索結果、地図などのコンテンツだ。

パブリッシャー側で対応していなくても、Firefox、Safari、ないしIEに拡張機能をインストールすることで同様の機能を実現することができる(拡張機能はまもなくリリースされる予定)。

Aptureの共同創立者であるTristan Harrisによると、Aptureを利用する人々から合計で9億ものページビューが発生しているとのこと。こうして集まるデータを活用しようという考えからHotSpotsが生まれてきたのだとのことだ。さらにAptureは先を見据えている。「私たちはパブリッシャー向けのウィジェットを提供しようとしているわけではないのです。個別に存在する情報をすべてリンクして提供しようというのが究極の目標なのです」とHarrisは述べている。

また、Harrisは脳の比喩も使っている。すなわちウェブが脳だとすれば、それぞれのページはニューロンということになる。そしてそれぞれのページに存在する情報を有機的に繋ぐためのリンクがシナプスに該当するというわけだ。脳内の神経細胞同様、リンクをクリックしたり、あるいはハイライト表示させたり、さらには検索を実行することで各情報の繋がりは強固になっていくわけだ。HotSpotsは情報の連携を強化する行為を自動化する意味を持つ。言葉通り、「ミッシングリンク」を有効化しようという試みであるわけだ。

ウェブページのテキストがすべてハイパーリンク化してしまうことになるのかと疑問を持つ人もいるだろう。もちろんそんなことはない。この辺のことはきちんと考えられている。リンクを生成するか否かについて所有するデータに基づく人気ワードに基づく判断が成される。人気ワードが推移するとともに、リンクの有無も変化するようになっている。

ScientificAmerican.comなど数百のパブリッシャーが本日からHotSpotを使い始める予定となっている。興味のある方はAptureのサイトからベータ登録を行うことができるようになっている。

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(翻訳:Maeda, H)