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デジタル音楽は音楽業界の敵ではなくなった–2011年前半はアルバムが売上増に転ず

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音楽の売上に関するNielsenのレポートSoundScan〔有料購読制〕の今日(米国時間7/7)出た号によると、悩める音楽業界にやっと、一縷の希望が見えてきたようだ。今年前半の売上データによると、何よりもまず、2004年以来初めて、アルバムの売り上げが増加した。ただし、大喜びするのはまだ早い。その前年同期比の売上増加率はわずか1%だ。でも増えたこと自体は、いまどき、かなりのニュースではないだろうか。

SoundScanによると、2011年の1〜6月の合衆国のアルバムの売り上げは1億5550万枚、前年同期の1億5390万枚に比べてわずかに1%の増だ。なお、有料ダウンロードを含めて、かつ、その10曲をアルバム1枚と勘定すると、売上は2億2150枚、3.6%の増だ。

こんなささやかな増加率でも、このところ長年、デジタル革命に対して怒り狂っていた音楽業界にとっては、特筆に値することではないだろうか。その年わずかに増加した2004年(の前年)までは、1999年以降、売上は毎年減っていた。1999年といえばNapsterが創業された年だが、それはあくまでも偶然の符合だ。そして、それでは、今年前半の売上増の原因は何だろう。そう、デジタルアルバムだ。

レポートから引用すると、“デジタルアルバムの売り上げは2010年の前半に比べて19%増加した。このペースなら本年全体として記録的な売上を達成するだろう”。デジタル製品全体の売上は6億6080件以上で、前年同期比11%の増だ。

この前はPandoraのIPOがあったし、GoogleとAppleとAmazonはクラウドからの音楽サービスに進出しようとしている。それぞれサービス名は、Google Music、Cloud、そしてCloud Driveだ。今日本誌は、AmazonがCloud Driveの内容をアップして、Cloud Playerとともに、音楽の無制限提供を始める、と報じた。

このようなクラウドからの音楽サービスの登場によって、Webとモバイルの音楽機能が増強され、音楽ファンには嬉しい時代が訪れたと言える。しかも、Turntable.fm、exFmなど、音楽の発見を助けるサイトもたくさんあるから、これらもまた、iTunesやAmazonなどでの曲やアルバムの売り上げに貢献するだろう。

ただしCNETによれば、メジャーなISPたちは音楽やビデオの著作権保護のためのルールを強化するらしいから、今後は音楽ファンも業界も共に、その点にも注目していく必要がある。

なお、2011年の前半のデジタル音楽のトップセラーはKaty Perryの“E.T.”で、410万回ダウンロードされた。そのことが、今回のSoundCastの数字に、どれだけ影響しているのかな。

画像提供: James Grahame

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))