Google ChromeのOS X Lion対応版、開発中―完成まで少し時間がかかりそう

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世界中の多くのMacユーザーと同様、私も昨日(米国時間7/20)、自分のマシンをOS X Lionにアップデートした。すばらしい! ひとつだけ非常にイライラさせられるのは私のお気に入りのブラウザ、Google ChromeがLionの機能に十分対応していないことだ。

もちろん動作はするのだが、Lionの新機能の多くが使えない。たとえば、「進む、戻る」をジェスチャーで実行する機能がデフォールトでは無効になっており、旧態依然のスクロールバーが表示されている。フルスクリーン・モードも不便だ。しかしMacユーザーのChromeファンよ、安心してよい。改良版の準備が進められている。

私は昨日、Google+にこのOS X LionネーティブのChromeはどうなっているのだろうと投稿した。するとGoogleでChromeも担当している上級副社長、Sundar Pichaiが回答を寄せてくれた。それによると―

スクロールバーの件は、今晩は無理でも明日にはcanary版では修正する。スクロールし始めるまでは消えるようにする。フルスクリーン対応はもう少し作業が必要だ。修正作業は予定に入れてあるが、完了するまでにもう少しかかる。全体として、われわれは、どのプラットフォームについてもその機能を全面的に生かしたユーザー体験を届けることに全力を挙げている。Lion向け安定版をリリースするためにわれわれのチームは全力を挙げている。私自身、早く試してみたい。

約束どおり、最新のCanaryビルドのChromeではスクロールバー問題が修正されていた。見た目も動作も完璧だ。Canary版というのはChromeで初期テスト版で、ここに施された修正はやがて他のバージョンにも導入される。安定版への導入にはあと何週間かかかるかもしれない。

しかしPichaiも書いていたとおり、フルスクリーン対応にはもう少し時間がかかるもようだ。AppleはLionで新しいフルスクリーンAPIを導入した。新APIをどのように利用するのが適切か、Chromiumプロジェクト(Chromeのオープンソース版)ではデベロッパーがしばらく前から議論を続けている(このスレッド参照)。最新の結論は「さらに相当の作業量が必要だ」ということだ。Googleはフルスクリーン・ボタン(以前のバージョンには存在した)を、フルスクリーン対応が完成するまで削除することに決めた。

お気づきの読者も多いだろうが、Chromeにはずっと以前からフルスクリーン・ボタンがある。このボタンはLiondでも一応作動した。しかしSafariと同じ機能は果たさなかった。たとえばMission Controlを機能させるためのジェスチャーは正しく作動しない。フルスクリーン・モードを抜けるためにはキーボード・ショートカットを使うかメニューを開く必要がある(他のLionアプリのような専用ボタンがない)。

Lion版Safariにある2本指スワイプ機能については、導入すべきかどうかChromiumスレッドで依然議論が続いている。意見の大勢はChromeにもSafariと同じ機能を持たせるべきだという方向に向かっているようだが、実際の開発作業はまだ始まっていない。当面の回避策としてはLionの設定で、ページ切り替えのスワイプを3本指に、フルスクリーン・アプリ切り替えのスワイプを4本指に設定することだ。理想的ではないが、当面の対策にはなる。

いずれにせよ、GoogleはChrome OSという独自のライバル製品を開発中であるにもかかわらず、ChromeチームがMacの新OSのサポートに真剣に取り組んでいると知ってうれしい。

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(翻訳:滑川海彦 @namekawa01 Google+