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グリーは前四半期から売上高29パーセントも成長―2011年6月期Q4決算発表から

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いつも決算発表は淡々と行われるから注意深く聞いていないとなにが驚きなのかわからなくなってしまうのだけれど、今回のグリーの決算発表はこの4月から6月でその売上高はその前の四半期を大きく上回り29パーセントも成長して、210億9,300万円だったことだろう。ここ最近の四半期ベースでの売上高の推移は十数パーセント程度だったので、この四半期が大きく成長していることがわかる。ただ、その要因については相変わらずグリー側では明らかにしてくれないのだけれど、有料課金収入がおおよそ183億円程度で、有料課金だけで32パーセント以上も成長していることから、相変わらずGREE Platform上のゲームの成長が著しいことがわかる。

サードパーティーとグリー内製のゲームとの売上比率は2対8程度と前回に書いたのとは変わらないが、多少はサードパーティーが増えてきているとのことなので、ともに成長しているということではある。ある事情通によれば、この大きな成長には最近のGREEがヒット作に恵まれているからではないかという話をしている。そして「特にバトル系の高課金率、高ARPPU(課金ユーザー一人あたりの平均売上金額)のゲームが増えた」からではないかという。またグリーの内製ゲームにしても課金率やARPPUが低いクリノッペ、ハコニワなどからドリランド、ケルベロスなどにユーザー数が移ってきたことも大きいのではという。そもそもモバゲーは怪盗ロワイヤルのようなバトル系のゲームが中心だったので、最初から収益性が高かったが、GREEもそこに追いついたのではないかとその人物は見る。その信ぴょう性は判断のしようがないが、一理ある見方なのかもしれない。

さて数字についてちゃんと書いておくと、2011年6月期の第4四半期(4月から6月)は売上高は最初に述べたように210億9,300万円で営業利益は97億8900万円だった。営業利益が前四半期と比較では19パーセントの伸びと売上の伸びよりも低いのは、データセンターの分散化や人員増加、プロモーション費用の増加によるものだ。また、2011年6月期の通期では売上高641億7,800万円、営業利益311億3,500万円だった。 

こんな順調なグリーだが、この1年後はどうなっているのだろうか。今日発表された2012年6月期の通期予想では、売上高900億から1,000億円、営業利益で400億から500億円である。これには海外の売上を織り込んでいないということなので、海外で大きな売上が実現できればこの数字を上回ることもある。そして、グループとして現在1.3億いるユーザー数(GREEとOpenFeintの会員数を足した数)を2012年6月までに3億人までに増やしたいとしている。2、3年後にはZyngaをベンチマークしながらも、海外でも大きな売上規模を持つ3,000億円、4,000億円の企業にしていきたいと代表取締役社長の田中良和氏は考えている。