モーションキャプチャーの大衆化技術をディズニーの研究所などが開発

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モーションキャプチャーの楽屋裏については、みんな知ってる…単色のジャンプスーツを着た俳優が、ときにはその表面にいくつかの色つきのボールを付けたりして、せりふをしゃべったり、激しくアクションをしたりする。これまでそれは、映画の撮影スタジオという秘密の場所で行われ、カメラが何の造作もなくそれらの動きの各’点’を捉えていた。そして、人(など)の動きを表すそれらの点データが、CGIで作られた怪獣の動きに翻訳されたりするのだ。Disney Research PittsburghとCarnegie Mellon University(ディズニーのピッツバーグ研究所とカーネギーメロン大学)の最近の画期的な発明によると、これからは、モーションキャプチャーがこれまでのような密室の秘術ではなく、誰もがどこでもできる技術になるらしい。

何が画期的なのか? これまでのように動く俳優をカメラで撮影するのではなく、俳優がカメラを着るのだ。

俳優の体に約2ダースの小さなカメラを取り付け、これまでの密室技術では不可能だった動きも捕捉できる。たとえば長い追っかけシーンなら、ごみ缶を飛び越えるところ、炎をよけるところ、などなどを別々に撮って、あとでそれらをつなぐのではなく、カメラを着た人間が動けばそれらの動きデータを一発で撮(取)れる。

この”Structure from Motion”と呼ばれるテクニックは、まだ実用段階ではない。まず、人の体の上にカメラを精密に配置しなければならないし、それらの動きを外部の参照構造に対してキャリブレートしなければならない。そうやってビデオデータが集まると、こんどはそれによる動きの構造–俳優の動きの複製–を作るが、そこで膨大なコンピューティングパワーを消費する。1分のシーンの制作に丸一日かかることもある。

このテクニックをSIGGRAPH 2011で発表した院卒のTakaaki Shiratoriによれば、”近い将来には、誰もがモーションキャプチャーをできるようになる”、という。ほんとなら、すごいし、すばらしいね。〔参考記事。〕

使用する機器〜装置は比較的単純だから、家庭でモーションキャプチャーも夢ではないかもしれない。いまでもGoProのカメラは、安くはないが、剣の先端フラフープなどに取り付けてうまく使われているから、それを大量に買って人間の体に付けてみよう、と考える映画製作者が現れても不思議ではない。もちろん、難しいのはソフトウェアだが、でもオープンソースなら、世界中の変人たちが寄ってたかって育ててくれるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))