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「正義」とクラウドソーシング:ロンドンの暴徒特定に顔認識技術を使おうというGoogleグループが登場

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riotsum_1965965bGoogle Groupに最近、「London Riots Facial Recognition」というグループが加わった。週末にイギリスの首都を荒らし回った暴動に対応するものだ。グループの目的は顔認識技術を用いて、写真に写った暴徒を特定しようというものだ。

訳注:「Googleグループ」とは、Google社自身が活動している場ではありません。Googleが提供する「利用者のための交流場所」といったものです。詳細はこちらをご覧ください。)

グループ内でも慎重な行動を呼びかける声があり、「Ethical Issues」(倫理問題)、「Keeping Things Legal」(遵法行動)と題されたスレッドも立ち上げられている。また、「合法的な情報ソースのみを利用すること」という呼びかけもなされている。

しかし、こうした振る舞いに気味悪さを感じてしまう人も多いことだろう。大勢の人が集まって、法的機関の関与なしに顔認識技術を正義の実現のために使おうなどというのは、まるで勝手な自警団を組織して権力を行使しようとする考えのように思える。昔の怒りの松明がプログラムへと姿を変えたというわけだ。

グループ内の新たなスレッドでは、Face.APIを利用したツールの提供を申し出ている人がいた。このツールを使えばFacebook、Flickr、およびTwitterに投稿された写真から人物を識別することができる。またFacebook Graph APIやTwitter APIとも連動して、より効率的に暴徒を特定しようとする動きもある。

もちろん、暴徒による犯罪行為に与する気持ちはまったくない。しかし、こうしたオンラインでの行動については慎重であるべきだと思うのだ。Hacker Newsでも取り上げられていたが、「London Riots Facial Recognition」の提唱する方法では、単に側にいただけであるとか、あるいは通りかかっただけという、暴動に無関係な人を犯罪者扱いしてしまう危険性もある。グループの行動自体は合法的だ。また、写真も合法的に入手できるものを対象にするとは言っている。しかし「正義」をクラウドソース化することには、さまざまな疑問を感じてしまうのだ。

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(翻訳:Maeda, H)