古いメディア(8ミリ映画等々)をインターネットで共有可能に変換するPeggyBank–半年足らずで黒字経営

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YouTubeにアップロードするより自分のYouTubeを持とう–MediaCoreがそのためのSaaSを提供

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昔の8ミリのフィルムとかVHSのテープなどを、ほじくり出してきて、今使える映像データに変換したい、と思う(ぼくみたいな!)人は多いんじゃないかな。そんなサービスは山のようにあるから、”メディア変換”とかなんとかで検索すれば、いくらでも見つかる。でも、自分が子どものころ見たビデオとか、そういう、もはや’世の中にそれしかない’貴重なものを彼らに送るのは、いまいち確信が持てない。しかもそれらのサービスは、映像をDVDに焼いて郵送してくる方式がほとんどだ。

ネブラスカ州オマハのPeggyBankは、ちょっと違う。同社は、宛先として自社の住所が印刷された箱を、まず郵送してくる。そこに、写真、スライド、ネガ、8ミリ映画、VHSなどなどを入れて同社に郵送する。すると、それらの画像〜映像を変換し、同社のサイトで見れるようにしてから、元のメディアを返送してくる。それらのファイルは、リンクを共有してもいいし、自分のハードディスクにダウンロードしてもいい。もちろん、DVDやCDに焼いてもいい。

たとえばこれは、1958年のモノクロフィルムから起こしたビデオだ。

PeggyBankは3月にロンチしたばかりで、ビデオのストリーミングにはKalturaを使っている。そのサービスは、低予算の新人スタートアップにしては、かなりすっきりと良くできている。

もっとすごいのは、現在の業績だ。今同社は、すでに黒字で、月商は5万ドル以上ある。一つの注文の平均サイズ(料金)は、数百ドルだ。

どうやったのか?

CEOのJim Simonは、自サイトへのトラフィックを作り出すために、もっぱら、(複数の)日替わりお買い得サイトを使いまくった。最初はGrouponを使ったが、利用者の取り分が少なすぎるし、契約条件が複雑なので、すぐにやめた。彼によれば、New York TimesやLA Timesなどの新聞社がやっているお買い得サービスがパーフェクトだ。まず、オーディエンスに高齢者が多いから、今のデジタルの形式で見たいと思っている古い写真やムービーをたくさん持っている。しかも新聞社は、自社のお買い得企画を、印刷(==新聞本体)、オンライン、大量メール、ソーシャルネットワーキングのサイトなど、いろんな媒体を使って積極的に宣伝している。

今でも彼が使っている集客手段は、ほとんど、これらの日替わりお買い得サイトだけだ。しかも、大量の古いメディアを送ってくるお客が多いから、客単価が大きく(前述)、利益も十分得られるのだ。

ビジネスが軌道に乗った今は、やりたいことがいろいろある。まず、仕事のやり方をもっと合理化して今後のスケールアップに備えること。また技術チームの強化により、ユーザの共有やストリーミングまわりをもっとロバスト(堅牢)にすること。

ここには、革新的な技術は何もない。でもここには、無名の土地で、無からすばらしい製品を作り上げた、若い、根性のあるスタートアップがいる。とくに、マーケティングがとても上手だから、将来は、ビッグビジネスになるかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))