GoogleのPhotovineは一風変わった(しかし良くできた)iOS向け写真共有アプリ

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GoogleのSlide(2010年8月に買収)チームは最近大忙しだったはずだ。この数カ月の間に Prizesなどさまざななニッチを狙ったソーシャルアプリ矢継ぎ早リリースしてきた。しかし一見奇妙なことにGoogle本体はSlideチームの仕事に関してまったくの沈黙を守ってきた。これには理由がある。自由に実験的事業に取り組ませるためにSlideチームはGoogle内部で高い独立性を与えられており、Googleとしては彼らに必要以上の注目を集めたくないのだ。しかしPhotovineの場合はGoogleも多少のプロモーションをしたが、それももっともだ。このアプリは非常によくできている。

これまでPhotovineについてはGoogleがその名前のドメインを取得したこととアプリをApp Storeに登録したことしか知られていなかった。アプリ自体はごく少数のテスターを対象にした非公開ベータが続けられていた。それがさきほど一般公開され、誰でも利用できるようになった。

PhotovineはiOS向け写真共有アプリだが、とくにvine〔ブドウの木などにみられるツル〕の部分に力が入れられている。つまりあるユーザーが投稿した写真をきっかけにして、それに似た事件や思い出にまつわり写真を別のユーザーが投稿していくという仕組みだ。

なるほど少しもってまわったアイディアに聞こえるかもしれない。下のプロモーションビデオを見てもらうのが一番早い。たとえば、こうだ。ユーザーがお気に入りのオーデコロンの壜の写真を投稿したとする。それがきっかけで別のユーザーが香水の写真を投稿する。また別のユーザーも別の香水の写真を投稿する。ひらたくいえば、Photovineはテーマ別のアルバムを作って共有するプラットフォームだ。

これはユーザーに写真の投稿を促すうえで面白いアイディアだ。普通の写真共有アプリの場合、特にテーマは決められていないので、何を撮った写真でもいいわけだが、それが逆に一部のユーザーを「どんな写真を投稿したらいいのだろう?」と迷わせるハードルにもなっている。Photovineでは誰かがアップした写真を見てそれから思いつく写真をいわばレスとして投稿すればよい。もちろん、自分独自の考えで写真を投稿してもよい。そうすればその写真がいわば新しいスレッドを開くことになる。

Googleはこれを「写真に物語を語らせる」と表現している。ある写真は「ハッピーな週末」を物語るかもしれない。それを見た誰かが、同じ物語を別の写真で語るわけだ。ふと夜空を見上げて「今こうしてあの星を見ている人たちが他にも大勢いるんだろうな」と思ったりすることがあるが、同じ感覚といってよいだろう。何百万人とはいわなくても、何万人もが実際に夜空を見上げているはずだ。Photovineはそうした人々を写真によってつなげようという試みだ。

Piictuというアプリもちょっと似ている。しかしGoogleのアプリにしては珍しく、Photovineのデザインは非常に優れている。純然たるGoogle製といえるかどうか若干微妙だが。iOSの写真アプリ全体の中でもデザインとしてトップクラスだ。

もちろんデザインが優れているだけでアプリが成功するとは限らない。しかしPhontovineはアイディアも面白い。私はY Combinatorが支援したTreeshouseというプロジェクトを思い出したが、調べてみると、それもそのはず、そのスタートアップのファウンダー、Chrys Baderは現在GoogleのSlideチームに在籍しており、このプロジェクトにも参加しているそうだ。

PhotovineからFacebookやTwitterに写真を投稿することも可能だ。しかしオリジナルのソーシャルグラフはPhotovine自身のものだ。

PhotovineはApp Storeのこちらからダウンロードできる。.

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(翻訳:滑川海彦 @namekawa01 Google+