親愛なるHP様: どうかあのCrunchPadを,おっと…TouchPadを,作り続けて!お願い!

次の記事

FlashゲームをストリーミングするiPadアプリ、iSwifter、今年の売上は1000万ドル超の予想

2689708043_3afee5af69_o

2008の夏、この若きブロガー(==自分)がまだ、世間知らずで性善説の信者であったころ、タッチスクリーンのタブレットがほしい、と強く思った。Macbook Airの画面がタッチスクリーンになったようなものだ。主に”カウチ”*コンピューティング用だよ、とぼくは言ったが、気持としては”バスルーム”コンピューティング用でもあった。そのぼくの欲望を宣言した記事のタイトルは、We Want A Dead Simple Web Tablet For $200. Help Us Build It(200ドルの超シンプルなWeb用タブレットがほしい, 共同開発者求む)だった。〔*: couch, 横になってテレビを見たりする、寝椅子的なソファー。〕

当時はiPadはないし、また、そんなものをほしいという声もなかった。Appleは、そういう製品を社内でテストしてみて、だめと判断した、という噂を聞いた。だから当時すでにあったのは、あのDellのLatitude XTみたいな、高価でほとんど使い途のない製品ばかりだ。やれやれ。

そこでわれわれは、向こう見ずにも、のちにCrunchPadと呼ばれることになる製品の開発に取り組んだ。そのプロジェクトは無惨な転覆事故に終わり、訴訟沙汰になり、その裁判がやっとこれから始まるところだ。

でも一つだけぼくがきわめて正しかったのは、安いタブレットコンピュータの需要がある、という直感だ。iPadがある今でも、だ。HPがTouchPadを100ドルで売ったときの状況が、それを証明している。それぐらいの値段のタブレットなら、Appleのロゴがなくても、何百万台も売れるだろう。

もちろんHPは、製造原価318ドルのTouchPadの正規の定価を、100ドルにすることはできない。でもHPは(またはどこかが)、上出来の静電容量方式タッチスクリーンのタブレットを、まともなハードウェア製品として、200ドル未満で売り出すことはできる。いろんな台湾の工場と仕事をした経験者として、そう言える。その製造原価は、ハードウェアモジュールとLCDを合わせて60ドルぐらいだ。HPの超ぜいたくなTouchPadは、ディスプレイだけでその倍している。メモリにも50ドルを使っているが、メモリなんかほとんど要らない(ストレージはどうするのか?クラウドですよ)。

もしもHPが画面の質をちょいと下げて、ストレージも安上がりにできれば、TouchPadの製造原価を200ドルよりもずっと少なくできたはずだ。ふつうはそれを400ドル以上で売るだろう。でも、原価から売値を決めずに、とりあえず何百万台も売ったら、WebOSのまわりにはとても強力で充実したデベロッパのネットワークが生まれる。アプリケーションの収益化の方法は、AppleやGoogleを見習うとよい。30%のマージンを取り、そして広告をコントロールするのだ。

HPはiPadキラーを作ろうとして、万人の予想どおり失敗した。Appleに正面から対決したら、誰にも勝ち目はない。でも、もっと安いタブレットなら、(ご覧のように)ほとんど無限の需要がある。

ぼくはHPに言いたい、できるだけ早急に、TouchPadの生産を再開しなさい。そして、200ドルにしたときの需要曲線を見てみよう。大量に売れたものに対しては、デベロッパも当然…この場合WebOSに…殺到して真剣にアプリ開発に取り組む。TouchPadは急に大ヒット製品になり、かつてレモン(不良品)とバカにされた製品から、大量のレモネードを作れる。

あるいは、中国などのやる気満々の若い工場…複数でもよい…がHPからWebOSをライセンスして、安い製品を作ってもよい。ぼくには、どっちでもいい。Googleが機能や値段でAppleと肩を並べようとしているかぎり、ここには、まだ満たされていない大きな需要の穴がある。テレビを見ているとき、ちょっとWikipediaで何か調べたい。コマーシャルのあいだに、メールをチェックしたい。アメリカは、カウチ文化だよ。そこに目を付けなさいよ。HPさん、そこに大きなまだ手つかずの商機があるよ!

[原文へ]
[jpTechCrunch最新記事サムネイル集]
[米TechCrunch最新記事サムネイル集]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))