自宅サーバーのPogoplugにモバイル向け新機種

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Pogoplugシリーズと付属ソフトウェアのメーカーであるCloud Engines, Inc.が、新しいハードウェア製品、Pogoplug Mobileを今日(米国時間9/1)発売した。このデバイスは、同社の現行製品Pogoplugと同じ機能を持つ ― ハードディスク(複数可)とルーターを繋ぐだけで簡単に個人用クラウドが作れる。要するに、家庭用のNAS(ネットワーク接続ストレージ)のようなものだ。

しかし、新しいPogoplug Mobileでは、システムがモバイル機器対応に最適化されている。これはむしろ「モバイル・アクセサリー」であるとCEOのDaniel Puttermanが言っている。この製品がBluetoothヘッドホンの隣の棚に置いてあって、ハードディスク売場の奥に潜んていないのはそのためだ。

Pogoplugの製品ラインは、「自作ホスト」系の人たちに特にアピールしてきた。彼らは、Google、Amazon、Apple、Microsoftといった大企業が提供するクラウドストレージサービスも、Box.netDropboxなどの小さなスタートアップによるオンラインサービスも使おうとしない。サービスとしてのストレージに月額あるいは年額の料金を払う代わりに、Pogoplugなら1回の投資だけで済む。ハードウェアとソフトウェアのコストだ。

Pogoplug Mobileの価格は79.99ドル ― 今も99ドルの初代機より少し安い。ソフトウェアは、新機種でも動作し、価格は29ドル。ただし、このソフトウェアは非常に有用だがオプションだ。

Pogoplug Mobileは、iOSおよびAndroidのモバイルアプリ経由で使用することができて、オリジナルのPogoplugにはなかった新機能がある。例えば、Pogoplug Mobileは、電話機上の写真とビデオを自動的にホームネットワークにバックアップしてくれる。Androidユーザー向けのGoogle+の「インスタント・アップロード」機能をご存じなら、効果は似ている。初期設定をするだけで、携帯電話機の写真やビデオがアーカイブされるだけでなく、モバイル共有しやすいストリーム可能で縮小されたフォーマットに変換される。

同期を3G経由で行うかWi-Fiにするか、オリジナルデータと変換データのどちらかあるいは両方を自宅に保存するかはユーザーが選べる。Androidユーザーには、追加のディレクトリーを同期できるオプションもある。

ところで、他にいろいろと選択肢がある中で何故Pogoplugを使う人がいるのか。上にも書いたように、繰り返し支払いが発生するよりも一回払いの方を好む人たちもいれば、データを自分の制御下に置きたいからという人もいる。さらには、Appleが近くスタートするiCloudでも、クラウド上に写真は30日間最新1000枚しか保存されない ― 写真を永久に残したければやはりPCかMacと同期する必要がある。Pogoplugには、「設定したら忘れてよい」的な魅力がある。

しかし、いくらメーカーがモバイル・アドオンとして見てもらいたいと思っても、エンドユーザーにさまざまな違いを説明する必要が生じるに違いない。彼らはAppleの「とにかく使えます」というiCloudマーケティングに曝されている。Appleが全部やってくれるのに、何故ハードウェアを買うのか?そもそも、ファイルがどこにあってどんなフォーマットなのかを、何故考えるのか。もともとPogoplugは、多少ギークにアピールしていたが、この新製品によって、同社のメインストリーム進出への意向が明確になった。果たして枠を越えられるかどうかは、今後の課題だ。

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(翻訳:Nob Takahashi)