現代的診療所を運営するOne Medicalが2000万ドルを調達

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今は2011年、しかし殆どの病院が、こと患者と接する技術に関しては1990年代のままだ。受付ではパソコンが使われているだろうが、それでも患者は画板に挟まれた申込用紙に手書きでし、医者はルーズリーフの診療記録を確認する。Tom LeeはOne Medical Groupと共に、これを根本から変えようとしている。ベンチャー資金を得て数年前に起こしたプライマリケア診療会社で、彼がCEOを務める。

先週の金曜日(9/2)、2000万ドルのシリーズE調達ラウンドを完了した。リードしたのはMaverick Capitalで、他にBenchmark、Oak Investment、DAG Venturesが参加した。この最新ラウンドによって、2007年以来の合計調達金額は4650万ドルになった。

One Medicalは、サンフランシスコとニューヨークで9つの診療所を運営し、今年中にあと5箇所開設し、シリコンバレーおよびワシントンDCに進出する予定。患者は診療予約、処方箋申し込み、検査結果データの取得、個人診療履歴の閲覧などをオンラインで行うことができる。医師は診療記録を電子的にアクセスできる(One Medicalは、独自の診療記録を医師と患者のことを考えて設計した。管理者のためではない)。デジタル診療記録のメリットの一つは、患者がどの診療所に行っても医師が同じ記録をアクセスできることだ。

初診受付も支払いもオンラインで行える。予約のための専用iPhoneアプリまである。メールやiPhoneアプリでできる簡単な質問は、本人が出向かなくてもデジタルに行うことが可能だ。そして診療所を訪れると、そこは明るく広々としてモダンな造りだ。

これらすべての技術は、既成品と独自開発の組み合わせで作られ、管理コストを減らすと共に、医師と患者両方の体験を改善することを目標にしている。Leeは自分のアプローチを、1990年代の医療経営の動きと対比する。当時、一時流行した投資によって多数の診療所が大規模な運営会社に吸収された。「1990年代のプロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)活動は、診療所の作業形態を再設計することも、体験を改善することもできなかった」とLeeが言う。PPMは管理者主導で行われる。One Medicalは医師が主体だ。そのアプローチは「診療所をもっと患者中心に再設計し、管理コストを削減する」ことだ。

殆どのプライマリケア診療所では、医師1名当たり平均3.5~4.5名のサポートスタッフを雇っているが、One Midicalの各診療所は、1.5名以下でこなしている。この効率向上の効果をどう活用しているのか。「質問の回答や、治療方針の十分な検討のための時間に充てている」とLeeは言う。One Medicalでは殆どの保険を利用できるが、さまざまな付加機能を利用するためには、年会費149~199ドルが必要だ。

Lee自身、医学を学んでいたが、医療システムに嫌気がさしてスタンフォード・ビジネススクールへ行った。次にEpocratesを共同設立した。医師が薬物相互作用や患者のケアについて参照するための人気モバイルアプリだ。LeeはEpocratesでモバイルとウェブアプリのデザイン責任者たった。現在彼は、テクノロジーを用いてプライムケア体験全体を再設計しようとしている。

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(翻訳:Nob Takahashi)