グリー、時価総額でDeNAを抜く

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いつかはこういう日が来るんじゃないかと思っていたけれど、それが今日だった。グリーの時価総額がDeNAを抜いた。グリーの時価総額が本日のマーケットの終値ベースで5,986億2900万円に対して、同じくDeNAは5,904億600万円だった。ほんの1カ月ほど前までは両社は2,000億円ほど近くの市場の開きがあったが、ここ直近のグリーの株価上昇で逆転となった。

もちろん、今回の話は時価総額であって売上や利益が並んだというわけではない。ましてや株価の変動は必ずしも企業の実態を表しているわけではないし、同じビジネスをしながら両社の株価収益率は異なっている。この直近の四半期ベースでは、2011年の4月から6月ではグリーは売上210億9,300万円で営業利益は97億8,900万円。一方のDeNAは売上346億4,900万円、営業利益は158億900万円で、利益ベースでみてもまだ1.5倍以上の差はある。もちろん、DeNAにはいわゆるソーシャル事業以外の収益も含まれているので、同じビジネスでの比較ではないが、企業としてみればこれぐらいの差はまだある。

ただ、直近の値上がりなども含めて、国内のインターネット市場で最も注目されているのはこの2社であることは間違いない。よく知られているようにこの会社はライバル関係にあり、いや、そうだからこそ同じ土俵で競争しながら、成長し続けているのだと思う。

読者の中にはどうでもよい、そう思う人もいるかもしれない。実際そんなコメントがつくこともある。しかし、積極的な人材採用やエンジニアの給与の高騰だって、テレビやモバイルでの広告費だって、彼らが得たお金が大きく市場に流れることで変えている。もちろん、ビジネスパートナーであるゲーム業界(ちょうどCEDECや東京ゲームショウの時期で賑わっている)やインターネット市場にも彼らの影響は色濃く出ているはずである。

また昨今では、海外市場での展開も注目に値することだ。グリーは米国、中国、韓国、シンガポール、イギリス、オランダ、ブラジルに支社をもちDeNAも北米、中国、シンガポール、オランダ、スウェーデンなどに拠点を持つ。もちろんZyngaのようなソーシャルゲーム企業の動きも見ながらなのだろうが、少なからずとも、2社のどちらか一方は他方を意識していることだろう。楽天のような企業もあるが、積極的に海外でサービスを仕掛けているインターネット企業は数少ない。そういう意味で、今後もグリーとDeNAの動きは大きな意味を持つ。

今回のことで言えば、株式市場は両社を互角に見ているということなのかもしれない。ただ、上記に述べている海外での展開はまだ両社ともに結果は出ていない。この秋には少しずつ数字も見えてくるだろうが、ビジネスとして評価できる結果が見えてくるのは来年以降の話だろう。さてそのときに両社はどれぐらいの規模感になっているのだろうか。

両社は2005年2月にDeNAがマザーズに上場し、2008年12月にグリーも同じくマザーズに上場している。そして2007年12月にDeNAが2010年6月にグリーが東証一部に市場を変更している。

【追記】
2009年中にグリーがDeNAの時価総額を上回っていた期間があったことを追記しておく。およそ1年半ぶりの逆転結果となる。