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App Storeで禁止されたアンチiPhoneゲームはFoxconnでの自殺が素材

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Suicides

ビデオゲームの世界では、売上を急上昇させる方法として、何らかの形で禁止されることに優るものはない。政府がそのゲームにおける、自国民の描かれ方を見て慌てふためいた(サウジアラビアにおけるModern Warfareなど)、デベロッパが悪趣味なイースターエッグを潜ませたのでリコールになった(Grand Theft Auto San Andreasの悪名高いコーヒーのシーンなど)、といった小さなタブーが、チャートを数週間独占するために必要なもののすべてだ。

ただし、iOSのApp Storeで売るゲームにかぎっては、それが通用しない。ここで禁止されたら、それ以降そのゲームは売れない。でも、禁止がニュースになることによって、何かのメッセージを広めたい場合は別だ。目的がそれなら、App Storeはむしろ絶好の場所かもしれない。

Phone Storyの場合も、まさにそれだった。この露骨なアンチiPhoneゲームは、誰かが引っ込める前に、7時間もApp Storeの店頭にシカトして並ぶことができた。なぜそのゲームは下ろされたのか? 主な理由は、Foxconnの工場における自殺を、ゲームの素材にしているからだ。

そのゲームを作ったのは、イタリアのMolleindustriaだ。彼らがこのゲームに付けたキャッチフレーズが、そのねらいを要約している: “エンタテイメントの独裁に反対するラジカルなゲーム“。

Molleindustriaが抱いているAppleとiPhoneに対する異議は、主に次の4つのようだ。このそれぞれが、問題のゲームの中でミニゲームの素材になっている:

  • コルタンの採鉱(武装したガードマンが鉱夫たちの採掘作業を見張る)
  • 自殺(工場の屋上から飛び降りるFoxconnの労働者をキャッチする)
  • 廃品化(新しいアプリが出ると大量の消費者を大急ぎでAppleのストアに殺到させる)
  • 電子廃棄物(要らなくなった電子部品を劣悪な作業環境で働く作業員に渡して破壊させる)

ぼくは遅かったので、そのゲームを入手できなかった(でも実際に手に入れた人たちもいるから、これはガセネタではない)。この記事のための情報は主に、数枚のスクリーンショットだ。ゲームのビデオをご存じの方は、ぜひURLを教えてほしい。

Appleはそのゲームを禁じた理由として、App Storeの規約を4つ挙げている。そのうちの2つは、こじつけのようだが:

15.2暴力や児童虐待を描いているゲームは拒否される。

16.1過度に無礼不作法なコンテンツは拒否される。

21.1明記されている慈善団体への寄付ができるアプリケーションは無料でなければならない。

21.2寄付の収集はSafari上のWebサイトまたはSMSで行われなければならない。

ややおかしいのは、最後の2つだ。MolleindustriaはApp Storeでの売上を”企業の悪質な行為と戦っている団体”に寄付する、とは言っているが、同社によれば、ゲームを買った人ややる人が寄付をする仕組みはゲーム内にまったくない。でも、Appleはたぶんこう言うだろう: “自殺を素材にしたゲームは困るね”。そして、その禁止に文句を言う人も、ほとんどいないだろう。

もちろんMolleindustriaの目的は、お金儲けではなかった。だから慈善団体への寄付が目的でもない。目的は、メッセージを広めることだ。そして、その目的は、達成された。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))