Kindle Fireは、Amazonの全クラウドメディアを1台のタブレットに持ってくる

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Amazon Silk ― Kindle Fireに搭載された「クラウドアクセラレーション」機能付きモバイルブラウザ

今日(米国時間9/28)ニューヨークで開催されたAmazonのイベントで(ライブブログ参照)、ジェフ・ベゾスがKindle Fireのベールを外した。新しいメディア・タブレットは、Amazonのあらゆるメディアサービスをクラウドからかき集めてくる。そこにはデジタル書籍、映画、楽曲、雑誌、アプリ、ゲームなど1800万点が揃っている。

199ドルのKindle Fireは、Amazonが過去数年間作り上げてきたデジタルメディア製品、サービスのすべてを活用するべくデザインされている。Amazon Webサービス、Instant Video、Kindle Books、AmazonのMP3ミュージックストアクラウド・ストレージAndroidアプリストアなどだ。しかも、なんと真新しいモバイルブラウザー、Amazon Silkが内蔵されていて、EC2[Elastic Compute Clould]の利点を活かして高速にページを読み込む。

AmazonはFireの設計にあたってこう自問した、とCEOのジェフ・ベゾスは言う、「このすべてをまとめて、お客様が喜ぶすばらしい製品に入れる方法はないもののか?」

FireでKindle本を読むことはできるが、もしやりたいことがそれだけなら、99ドルのKindle Touchを買った方がよい。Fireは読書、プラスその他すべてだ。ホーム画面の書棚には、本、ゲームから音楽、映画にいたるまで、あなたの持つすべてのメディアが収められている ― 最新のものからスワイプしてカバーフロー風に見ていくことができる。すべてのメディアは、ワイアレスでクラウドに同期バックアップされている。「削除して、好きな時に取り戻せる」とベゾスは語る。

Kindle Fireには、Amazon Prime(プラスInstant Videl)の1ヵ月間お試しと、ニューススタンドにある全17種類のConde Nastマガジンの無料3ヵ月間お試しがついてくる。AmazonはまさしくFireを、同社のデジタルメディアサービスのすべてをまとめて提供し、無料トライアルでユーザーに試してもらうための手段として使おうとている。

Kindleが書籍のためにWhispersyncを内蔵し、どのデバイスを使っていても本を読み続けられるように、Fireは映画でも同じことをしている。タブレットで見始めてから、ノートパソコンやインターネットTVで続きを見ることができる。Kindle FireはWiFiに依存しており、3Gバージョンは発表されていない。同機は11月15日に出荷を開始する。

Kindle Fireは、概ねわれわれ描いていたとおりだった。Fireは発売直後から、最高のAndroidタブレットになるチャンスを持っている。それは、きめ細やかに調整されたソフトウェアのだけではなく、そこで手に入るメディアすべてによるものだ。もちろん、そのすべてのメディアをAmazonから実に簡単に買うことができる。そして、Appleがソフトウェアとハードウェアとウェブストアを一体化することによって秀でた製品を作ったように、Amazonも同じことを行おうとしている。しかも求めやすい価格で。

「われわれは、プレミアム製品を、非プレミアム価格で提供する」とプレゼンテーションでベゾスが何度も繰り返していた。彼のメッセージは、Amazonの世界では、それぞれの長所を手に入れることが〈できる〉と言っているように聞こえた。

アップデート:Kindle Fireのデモビデオはこちら。

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(翻訳:Nob Takahashi)