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この映画を買うか、合法的に無料ダウンロードするか。それはあなたが決めること

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PressPausePlayは、われわれの新しいデジタルカルチャーを描いたドキュメンタリー映画の秀作で、今年のSXSWで初上演された。この作品は各フィルムフェスティバルで上映中のほか、iTunesAmazonなどの有償デジタルサイトで購入可能だ。もし、お金を払いたくなければ、torrent経由で今すぐ、無料でダウンロードできる。この無料という選択肢は、映画制作者にとってきわめて重要である。Seth Godinが同作品中で言っているように、概念は無料の方が早く広まるからだ。

この映画は、今日の技術革新がわれわれのカルチャー、デジタルアーティスト、ミュージシャン、そしてそれを作る映画制作者に与える影響を検証している。作中Godinがこう言っている、「アーティストにとって今以上に良い時代はなかった」。全く異なる視点に立つ、テクノロジー悲観論者でTechCrunch TVの番組、「Keen On」のホスト、Andrew Keenはこう言う、「われわれは、新たな暗黒時代の境界にいる・・・そこでは創造的世界が破壊されていく」。

映画の一部を見て私は、Macに出来ることのパワーを見せるAppleのプロモーションビデオを見ているのかと思った。作品中、コンピューター上で制作可能な音楽やビデオは、そのほぼすべてがAppleのコンピューターで作られていて、その出来映えには驚かされるばかりだった。ミュージシャン、Mobyが言うように、ソフトウェアのおかげで「今や誰でも・・・5分で、20年前なら半年から1年かかったものを作ることができる」。

しかし、それが良いことだという意味ではない。Rebecca Blackを見よ。Mobyがこう付け加えた「誰もがミュージシャンになり、誰もが二流の音楽を作るようになれば、いずれ世界は二流品で埋めつくされるだろう」。

映画制作者たちが言うように、「この10年間のデジタル革命は、かつてない形で人々の創造性と才能を解放した」。しかしKeenは、果たして今日、若きヒッチコックやスコセッシは生まれるのかと疑問を投げかける、「完成前の作品をFacebookやYouTubeに放り出しては、ゴミの山に紛ぎれさせてしまう」彼らが。

この映画は、アーティストたちが作品を作るのに使うのと同じテクノロジーが、容易な海賊行為や、既存のビジネスモデルの破壊を許しているという厄介な二面性も取り上げている。簡単な答えは映画に出てこないが、われわれのカルチャーに対する重要な疑問を投げかけている。

presspauseplay.comには、無料ダウンロードのオプションがあり、さらにAdobe Airの対話型バージョンには、カットされたシーンやさらに長いインタビュー映像も追加されている。通常ダウンロード版は .torrent ファイルで、BitTorrentなどの無料ソフトウェアを使って動画ファイルにできる。これまでに4000回ダウンロードされている。

なぜ、無料バージョン(しかも対話型コンテンツまで付いている)と有償バージョンが同時に、それもすぐ隣同志のリンクを通じて提供されているのか。この映画の制作者らが配給契約を結んだ際、彼らはこれを最終的にはオンラインで無料配付したい意向を持ち続けていると語った。目標は金儲けではなく、人々が共有し、それについて考える映画を作ることなのだ。

Andrew Keenはこの映画のためにインタビューを受けたが、彼もオースチンの映画制作者たちにカメラを向けた。Keenが、スウェーデンの共同ディレクター、David DworskyとVictor Kholerを、SXSWでインンタビューしたビデオを下に貼っておく。

映画の予告編はこちら。

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(翻訳:Nob Takahashi)