Apple、iPhone 4Sを発表—外見は同じだが中身は完全に一新

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Appleジャパンのサイトがフライング―iPhone 4Sの出荷は10月14日

A5

iPhone 5の発表を期待していた向きは今日少々失望しているかもしれない。Appleが発表したのはiPhone 4Sだった。外見は従来のiPhone 4とまったく同一だ。しかし今日のプレゼンでAppleは中身が完全に一新されていることを終始強調した。

ではそのiPhone 4Sの中身で何が新しくなっているのか見てみよう。

iPhone 4Sでまず何より大きな改良は新しいA5プロセッサーの採用だ。A5はデュアルコアで、処理速度が現在のA4の2倍速く、描画速度は7倍速いという。またAppleはデータ転送速度も速くなっていると主張している(ダウンロードが最大14.4 Mbps、アップロードが最大5.8 Mbps)。

第2に、CDMA/GSM両用のチップ(正確には送信用、受信用あわせて4個のチップ)が採用され、iPhone 4Sは名実ともにグローバル携帯に進化した(異なるキャリヤ向けに異なる機種を用意しないですむようになったので製造コストの引き下げにも寄与しただろう)。アンテナも再設計され、性能が強化された。AT&Tは大いに喜んでいるに違いない。

第3に、カメラが大きく改良された。iPhone 4の6割増の800万画素のCCDが搭載されただけでなく、取り込める光の量が73%増え、記録速度も33%速くなった。このカメラには高性能の赤外線フィルタと5層のレンズが組み込まれており、画像の鮮明さが30%増したとされる。またカメラはiPhoneで断然一番多く使われる機能であることを考慮して、ホームボタンをダブルタップするとカメラ機能が呼び出される仕様になった。カメラ機能を呼び出して最初の写真を撮影するまでの時間は1.1秒、その後は0.5秒ごとに撮影ができる。1080pのビデオ撮影も可能だ。

こういったあたりがハードウェアの主要な改良点だ。iPhone 4SにはiOS 5が搭載され、すべてのiCloud対応アプリが作動する。AirPlayも動作するのでAppleTVに動画をストリーミングすることができる。

しかし、なんといってもソフトウェアで最大の新機能は、A5チップの強力な処理能力を生かしたSiri Assistantという音声認識アシスタントだ。ホームボタンを数秒長押しするだけでいつでもこの機能が呼び出せる。音声で質問するだけで天気や時間、Yelpで見つけた店への道順を答えてくれる。またカレンダーに会議の日時を登録したり、メッセージに返事したり、iTunesで曲を選んで再生したりできる。Wolfram Alpha検索エンジンを利用して高度な知識を得ることもできる。すべて音声コマンドで処理できるのだ。

価格は16GBの$199から64GBの$399まで。読者は買うつもりになったかな?

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(翻訳:滑川海彦 @namekawa01 Google+