個人化された適応学習のオンラインコースを提供するKnewtonが$33Mを調達

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教育分野のスタートアップへの投資ラウンドとしては近年で最大と思われる$33M(3300万ドル)を、Knewtonが、シリーズDとして獲得した。このラウンドを仕切ったのは、Founders Fundである(同じくニューヨークの教育スタートアップ2Torも、今年初めにシリーズCで$32.5M(3250万ドル)を調達した)。教育出版のPearsonや、これまでの投資家である Accel、Bessemer、FirstMarkらもこのラウンドに参加した。評価額は、かるく$150M(1億5000万ドル)を超えていた。

多くの教育スタートアップと同様、Knewtonもオンラインの受験準備サービス(GMAT、LSAT、SAT)から始まった。しかし今の同社の真価は、どんなカリキュラムにも対応できる適応学習(adaptive learning)アルゴリズムの作成にある。COOのDavid Liuはこれについて、”弊社の究極のビジョンは、適応学習による教育全体の強化だ”、と言う。

この秋Knewtonは、アリゾナ州立大学の新入生1万人を対象とする、数学の準備補習(レディネスコース)を開始した。この例に見られるように同社は、K-12から高等教育までの全域にわたり、学校や教育出版社と提携して、教育の強化を図ろうとする。また同社は、APIを公開することによって、出版社の電子教科書やコースワークにKnewtonの適応学習が利用されることをねらっている。そして最終的には、適応学習のための学習アプリケーションやコースのマーケットプレースを作りたい、と考えている。

Knewtonのサービスは、質問や小テストを通じて学習経験を個人化し、各生徒の学び方の特性に合わせて、提示物を調整していく。たとえば、あるタイプの代数公式が難しいと感じている生徒には、それらの公式の前提となっているより単純な公式をみっちり教えることにより、理解に導く。質問に次々と正解する生徒には、徐々に難しい質問を投じて、その生徒が今難しいと感じているレベルにまで達する。このように、あくまでも個人化に徹するので、上で紹介したアリゾナ州立大学の例では、全コースをすでに終了してしまった学生もいる。

Founders Fundのパートナーたちは、子どもたちが”大学に行かないこと“を勧奨しているから、Knewtonへの投資はおかしい、と最初は感じる。でもKnewtonは、FFが批判する大学を、新しい学習方式で変えようとしている。FFのゼネラルパートナーLuke Nosekは、今の姿の教育にはまったく関心がない、と言う。”その全体が、官僚主義と特定の建物と教師たちで成り立っている。私が関心をもつのは、地球上のすべての個人が、学習を最大化し個人化することだ”。彼は、Knewtonがその方向性にある企業だ、と考えている。

Knewtonはすでに社員が70名いて、急成長している。同社が提供する、適応学習による学習強化サービス(補習コースなど)は、一教科/一学期/一生徒あたり100〜200ドルだ。その実績に関する評判が広まれば、たちまち大企業になるかもしれない。今の教育は、ぶっ壊れている。そしてそこに、大きな機会がある。Knewtonは今、教育を正すサービスにより、その機会をつかもうとしている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))