Apple、ウォール街予測を下回るも、来期のiPhone、iPadの新記録と収益400億ドルを予言

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たしかに、Appleの今日(米国時間10/18)の収支会見は不発に終った。それは長い間起きていなかったことだ。2002年以来だという人もいる。これは大ニュースだ。しかし、そこにはもっと大きいニュースが隠されている。Appleの〈次の〉四半期予測だ。

プレスリリースを見ても、どの数字に重要な意味があるかを知るのは難しい。しかし、Appleを綿密にフォローしている人たちなら、Appleの来期予測を一目見ただけで仰天したに違いない。もちろん私も。Appleは、来四半期の収益を<370億ドル〉と見込んでいる。年末商戦の四半期だ。1株当たり収益の見込みは9.30ドル。いずれも正気ではない(良い意味で)。 改めて見てみると、Appleは四半期の収益で300億ドルを越えたことが〈未だない〉。最も近かったのが昨期の285.7億ドルだった(今期は史上2番目)。1年前の年末商戦期、Appleの収益は267億ドルだった。彼らはこれを100億ドル上回る予測を立てている。

しかし、一番クレイジーなのはそこではない。

本当に正気を欠いているとわかるのは、Appleが〈常に〉控え目な予測を出すことに気付いた時だ。例えば、今終ったばかりの四半期に、Appleは収益250億ドルと予測し、容易にそれを上回った(出し抜けなかったのはウォール街予測)。つまり、Appleが370億ドル来期に稼ぐと言っているなら ― そう、おそらく ― また〈四半期300億ドル〉を達成できないだろう ― 来期は〈四半期400億ドル〉になるかもしれないから。

もちろんそうなるためには、大ホームランが必要だ。しかし、世界最大の消費者向け電子製品会社の年末商戦期である。しかも、3日間で400万台 ― 携帯電話史上最高 ― 売れたiPhone 4Sにとって最初の四半期なのだ。iPhoneはAppleの収益を支える鍵であり、この四半期に[ウォール街の]期待を下回った理由でもある。もしiPhone 4Sが売れれば、400億も論外ではなくなる。

もう少し状況を説明すると、Appleはこのところテクノロジー企業の間で利益のタイトルを保持しているが、収益に関してはまだHPに及ばない。HPは今期の収益を312億ドルと発表した。数ヵ月前に私は、Appleがこの部門でもすぐにHPを抜くだろうと予言した。どうやら、来期は何とか追い抜くどころか圧倒しそうな勢いだ。HPの四半期史上最高収益は約330億ドルだ。

ここからはさらに正気でなくなる。

Appleは、来期が圧倒的四半期になることを確信するあまり、今日の収支会見中、CEOのTim CookとCFOのPeter Oppenheimerは、Appleが来期iPhoneおよびiPadの売上記録を達成すると予測していることを、2度も口にした。これは、Appleが決してやらなかったことだ。彼らの示す手掛かりは、常に一般的(かつ控え目)で、物事を高いレベルで話すことにこだわる。今回は幹部二人が危険を冒して、自社の中心製品2つの売上新記録を予測したのだ。

これは、彼らが危険を冒していると感じない時に限ってやっているであろうことは明白だ。つまりCookとOppenheimerは、AppleがiPhoneを2000万台(昨期に作られた現行記録)以上、iPadを1100万台(今期の記録)以上売ることに関して、〈著しく高い〉確信を持っているに違いない。

たった今ウォール街がパニックに陥っている ― 現在Apple株はウォール街予想を下回った後の時間外取引きで、27ポイント(6.5%)以上下落している ― 一方で、Appleはこれまでになく自信に満ちあふれている。

もちろんこれには、比較的不安定なこの時期(珍しい空振りと、 共同ファウンダー・CEO、スティーブ・ジョブズの逝去)に、Appleが投資家にエサをまかざるを得なかったという部分もあるだろう。しかし、どう解釈するにせよ、これは間違いなく大したエサである。

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(翻訳:Nob Takahashi)