Linux Foundationが消費者電子製品向けカーネルの業界共同開発事業を始動

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今週チェコの首都プラハでカンファレンスを開いたLinux Foundation(英語)(日本語記事)が、いくつかのおもしろいニュースを共有した。ヨーロッパの会員が新たに5つ増えたことと、同団体のYocto Projectが一周年を迎えたことに加えて、消費者向け電子製品(consumer electronics, CE)に適した安定版カーネルのリリースを促進するための”長期的支援事業(Long Term Support Initiative, LTSI)”が発表された。そのねらいは、”消費者電子製品の製品寿命を支えるに適した年に一度のLinuxカーネルのリリースと、それらのリリースに対する2年間のアップデート”を実現することだ。このLTSIに参加する企業は、消費者家電ではすでにおなじみの、Hitachi、LG Electronics、NEC、Panasonic、Samsung Electronics、Sony、Toshibaといった面々だ。

プレスリリースから引用しよう:

この新事業はきわめて重要である。なぜならば、製品のメーカーは相当量のバックポートやバグテスト、ドライバの開発などを、それぞれ独自に行っており、そのために、タイムツーマーケット(time-to-market)の面で相当な費用を負担し、また各社独自のカスタムカーネルの開発、実装、メンテナンスに要する費用も大きい。この事業を軸としてコラボレーションすることにより、今日の消費者電子製品業界に蔓延している、これらのCEベンダにおける取り組み努力の重複が削減される。

これなどは、オープンソースによるソフトウェア開発の威力を示す、典型的な例だ。自分だけのカスタムカーネルやドライバセットのソースツリーをメンテして、大量の時間を空費することを、止(や)める。そのような努力は、市場における競争上の優位性を作り出さない。むしろ、配管工事などのように複数主体がコラボレーションして取り組んだほうが、全員がベストのカーネルを入手できる。市場での競争は、UX(user experience, ユーザ体験)の良質性や、機能の独自性で勝負する。

目標は、今日のCE業界で用いられているプライベートツリーの数を減らし、コラボレーションと開発資源の共有化を奨励拡大していくことにある。

最近のLinux Foundationは、このような共同開発の誘導事業にきわめて熱心だ。Yocto Projectもその好例の一つであり、また最近発表されたLinux Automotive Summit〔トヨタ、日産など参加〕もそうだ。このところのLinuxの、日用製品への果敢な進出ぶりは、なかなかの見ものでもある。この長期的支援事業も、実を結ぶことを祈りたい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))