いよいよ“携帯キャリアの滅亡”に向かう第一歩–VoIP優先の携帯サービスRepublic Wireless

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先週の終わりに、AndroidアプリのGoogle VoiceでVoIPできるようにしてくれ、お願い!、という記事を書いた。そうなれば、すごく便利だ。自宅や職場にWiFiがあればそれを使って電話できるし(大きなビルの中にいても切れない)、WiFiがないところではキャリアの儲けに奉仕すればよい。Googleはかなり前に、Android用のVoIPアプリを作っていたが、キャリアを怒らせたくないので開発を中止した*。〔*: 初期の構想ではNexusはノーキャリアのVoIP専用機(VoIP携帯)だった。〕

ぼくのその記事が載った直後に、噂が流れてきた。同じことを考えているのはぼくだけではなかったとみえて、別のところで、もっと大きな(あまり有名でない)魚が跳ねているようだ。それは、Bandwidth.comが11月8日に立ち上げる携帯電話サービスRepublic Wirelessだ。それはもしかして、誰もが夢見た携帯キャリアかもしれない。

ちょと解説をしよう。Twilio*やSkype、Google Voiceなど、VoIPを提供しているサービスは、そのほとんどがBandwidth.comを利用している。つまりBandwidth.comはVoIPの大規模インフラのプロバイダであり、Skype等VoIPユーザサービスにとってのバックエンドだ。同社は企業用の有料VoIPサービスPhoneboothをはじめ、自社製品もいくつか提供している。〔*: Twilio, VoIP APIのプロバイダ。〕

というわけでRepublic Wirelessは、Bandwidth.comの最新の自社製品だ。このサービスは要するにモバイルの仮想ネットワークのオペレータ(MVNO)であり、Verizon やAT&Tなどとほぼ同列のキャリアサービスだ。ただし、従来のキャリアと違って、その場の状況によってWiFi上のVoIPと携帯のセルを適宜使い分ける。

最近アップデートされたこの製品のホームページは、11月8日に”新しい種類のワイヤレスネットワーク”を開始する、と誇らかなメッセージを述べている。そのページの最下行に’republic wireless, a division of Bandwidth.com, Inc.’とあるから、まさにBandwidth.comの製品だ。詳しい説明は何もないが、本誌は社内のベータテスターたちのためのスライドデッキを手に入れたので、それをご覧いただこう。

そのスライドとそのほかの情報からまとめると、それはこんなサービスだ:

  • このサービスは、”ハイブリッド携帯”を自称する。WiFiがあればそれを使い、WiFiがないところでは従来の携帯のセルネットワークを使う。
  • WiFiとセルの切り換えは自動的に行われるので、ユーザの操作は不要。
  • ただし、Republic Wireless用の新しい携帯電話が必要。詳細はまだ分からないが、Android機である。”ハイブリッド携帯”は、ソフトウェアだけでは実現しないようだ。
  • WiFiからセルに切り換えるとき、最初にトライするのはSprint。ほかのキャリアとも今交渉中。
  • 電話番号は一つ(VoIPとセルで同一)。
  • WiFiでテキストも送れる。
  • 料金体系は未定だが、相当安く(従来のキャリアの半分ぐらいに)なるらしい。
  • 契約というものをしないので、当然、途中解約料金もない。延長料金も、ない。

アップデート: GigaOmの記事によると、このサービスの月額料金は19ドルで、従量課金はなく、無制限の音声とテキストとデータを利用できる。

短く言うと、「こいつはすごいサービス!」。ただし、まだ、詰めるべき問題点があるかもしれないが。

詳細が分かり次第、またお伝えしよう。今現在、短いメッセージしかないRepublic Wirelessのホームページを、右にスクロールすると、なにやら不思議な写真をたくさん見ることができる。もしかしたら、専用ハンドセットの分解写真かもしれない。


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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))