Euclidは「リアル世界のGoogle Analytics」

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新しいスタートアップ、Euclid Elementsが、潜行モードを脱して今日(米国時間11/3)その〈リアル店舗向け顧客追跡ソリューション〉を公開した。同社はこれを「リアル世界のためのGoogle Analytics」と呼んでいる。この呼び名は、正しく新サービスの体を表している。センサーとワイヤレス技術を駆使して顧客の行動を追跡し、しかも設立チームには元Google Analyticsのエンジニアが参加している。

Euclidは併せて、シリーズAラウンドで580万ドルを、New Enterprise Associates(NEA) 、Harrison Metal、Triple Point Capital、およびエンジェル投資家らから調達したことを発表した。

Euclidの共同ファウンダー、Scott Crosbyは以前Urchinを共同設立し、これを2005年にGoogleが買収してGoogle Analyticsになった。弟のBrett CrosbyもUrchinの共同ファウンダーで、現在Euclidの取締役を務めている。CEOのWill Smithの来歴もまた興味深く、初期のショッピングセンター・デベロッパーで、国際ショッピングセンター協会(ICSC)の共同設立者だったJohn Smithの孫にあたる。彼には小売業の血が流れていると言っていいだろう。

15人からなるチームの他のメンバーは、主にエンジニア(1名分は新規採用枠に残してある)で、ShopperTrak、IBM、Ariba、TIBCO/Reuters、Google、Playdom、Qualcomm、23AndMe、Mint/Intuitなどの職歴を持つ。

さて、Euclidは実際何をするのか。ネットワーク接続された店内センサーを使って、顧客のスマートフォンのWiFi信号を追跡する。こうしてEuclidは、顧客の買い物行動を追跡し、例えば、顧客動線、顧客ロイヤルティー、定着率、「滞留時間」、さらには「ウィンドウ・コンバージョン率」なるものまで分析する(ウィンドウ・コンバージョンというのは、顧客がショウウィンドウを見てから店に入る決断を下すこと)。

この技術の開発には1年9ヵ月を要したとSmithは言う。彼は、センサーが個々の顧客の店内での動きを追跡するだけで、個人を特定する情報は収集しないと説明する、「スマートフォンが店内のアクセスポイントを探し、センサーがそれを検知する。その後電話機のMACアドレスをハッシュする。」つまり、センサーは個別識別子(MACアドレス)そのものは保持せず、その変換結果のみを使う。それでも不安を感じる顧客のために、店内にはこのデータ収集システムからオプトアウトする方法が掲示される予定だ。

データはリアルタイムでは見られないが(12時間の遅延がある)、Google Analyticsと似たオンラインダッシュボードに表示される。現在同社は、ダッシュボードのインターフェース改善に力を入れている。

このアナリティックサービスは、店舗向けに販売され、料金はセンサー1台につき月間200ドルだ。センサー1台で約1.3ゾーン(売り場)をカバーするので、Macy’sのような大型小売店は、店全体をカバーするために何台か必要になるだろう。

パロアルトに拠点を置くEuclid Elementsは、サンフランシスコ・ベイエリア周辺のPhilz Coffeeなど一部の小売店で限定ベータテストを続けてきたが、現在は全米の小売業向けに販売している。

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(翻訳:Nob Takahashi)