マーケティング目的には利用しづらいYouTubeビデオを高度な企業用途に変身させるVidyard

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Y Combinator傘下のVidyardは、‘YouTubeのビデオの企業利用を支援する’(後述)。ここがこのほど、Softech VC、Jawed Karim(YouTubeの協同ファウンダ)、Y Combinator、SV Angel、Andreessen Horowitz、iNovia Capital、Paul Buchheit、Vivi Nevo、Dennis Kavelman、David Nizkad、などなどから$1.65M(165万ドル)を調達した。

8月にロンチしたVidyardは、YouTubeのビデオをマーケティングツールとして利用したいと思っている企業にとっての、難点を取り除く。これまでは多くの企業がYouTubeのビデオを自分のサイトに埋め込んでいるが、ビジターがそれをクリックすると、そのサイトを出てYouTubeへ行ってしまう。するとそれらのビデオにはYouTubeのロゴとYouTube本来の広告がある。それがいやなら、企業のためにビデオをホスティングしてくれるOoyalaやBrightcoveのような専門サービスはあるが、しかしこれらはお値段が高い。

Vidyardはこの問題を、YouTubeとよく似たサービスを提供するけどサードパーティのポータル(YouTubeビデオならYouTube)へのリンクはない、という方法で解決する。また同社は、埋め込んだビデオのパフォーマンスに関する詳細なリアルタイムのアクセス分析を即座に提供する。すなわちVidyardというプラットホームは、プロフェッショナルな、広告のないビデオホスティングと、それに関連するリアルタイムのアクセス分析、ユーザ企業の名前やロゴ入りのプレーヤー、ビデオがすぐにスタートする技術、完全にカスタマイズできるアクション喚起(例: 「この商品の詳細を今すぐ知りたい」)、さらに、YouTubeやFacebook、そしてTwitterへのシームレスな配信を提供する。

Vidyardの使い方はこうだ。まずユーザ企業は、ビデオファイルを自分でアップロードするか、またはYouTube上のビデオを指定する。するとユーザは、それにカスタムのサムネイルを付けられ、10種類のプレイヤースキンから選べ、そのサイズや色を指定でき、TwitterやFacebook上でのヴァイラルな共有を可能にし、そしてお望みならデフォルトのコンテンツをHDにできる。

ビデオをサイトに統合するためにVidyardが提供するコードはとても単純で、どのサイトにも埋め込める(ビデオのインライン化またはポップアップのどちらかを選ぶ)。あるいはユーザ企業はビジターを、ビデオのリンクのあるランディングページに送ることもできる。さらにユーザは、TwitterやFacebookからこれらのページのコメントを付加できる。

Vidyardを使い始めたユーザ企業は、ビデオのパフォーマンスに関する詳細なアクセス分析を見ることができる。何人の人がそのビデオを見たか、ページへの滞在時間や、どれぐらいの時間ビデオを見ていたか、ビデオのどのあたりが好評か、視聴者の居住地域はどこどこか、などなどの情報が得られる。

目下、Vidyardの企業ユーザは、自分たちのコンテンツの成否を管理し、積極的にエンゲージするユーザへとターゲットを絞り込むために、このサービスを利用している。とくに消費者製品を提供する企業は、ビデオコンテンツを自分たちのソーシャルフィードに自動的にプッシュするためと、各’チャネル’の成否を分析するためにVidyardを利用している。

Vidyardはフリーミアムだが、今日(米国時間11/17)いくつかの新機能を導入した。まず、ビデオの再生が終了すると、ビジターを特定のURLに自動的にリダイレクトできる。マーケターたちは、“Pop Out”というアクション喚起を作れる…これは、再生時のビデオからいつでも何らかのフォームを滑り出させる機能だ。そのフォームには、広告でも、別のアクション喚起でも、何でも載せられる。

今日導入された新機能により、ビデオコンテンツをYouTubeのチャネルやFacebookのウォール、Twitterのフィードなどにプッシュし、またYouTubeのチャネルのパフォーマンスを、YouTubeのアクセス分析をVidyardのダッシュボードにダイレクトにプルしてチェックできる。また、ビデオ向けに最適化されたサイトマップを自動的に生成して、ビデオのためのSEOを管理する。

Vidyardの隠し味は、このプラットホームの背後にある技術だ。同社はRTMPによるストリーミングを行うので、視聴者はバッファに何かがたまるのを待たなくても、ビデオの途中へ飛び込める。また、ビデオにチャプタリングを実装できるので、今見ているビデオの上に別のビデオのリンクをオーバレイできる。どのプランも101 GBの帯域を含み、Vidyardはそのホスティング技術の帯域効率を微調整できる。バッファリングは10秒先までしかしないので、企業はビデオを全部は見ないビジターのために帯域を無駄遣いせずにすむ。

YouTubeのような巨人と対抗するのはVidyardにとって冒険のようだが、しかし企業が直接、YouTubeをマーケティングツールおよびコミュニケーションプラットホームとして利用しようとすると、難点がいくつもあるので、Vidyardを利用したくなる企業は少なくないはずだ。利用料は安く、機能はさきに挙げたようにきわめて豊富、だからVidyardには、小企業からも大企業からも、熱心なファンが現れそうだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))