Link.meは印刷されたQRコードで書籍を再活性化する 

次の記事

楽しげな七面鳥やロボットの下のアイコンに注目―G+が ドゥードルにG+ボタンを表示し始めた

linkmetrans

〔抄訳〕

オーストラリアで発足したスタートアップだが、現在サンフランシスコに本社を置いているLink.meは印刷版書籍ビジネスの再活性化のためにデジタル・テクノロジーを適用しようとさまざまな努力を続けてきた。

このほどLink.meはQRコード(あの正方形の白黒の図形だ)を利用したサービスを開始した。出版社は数年前から書籍のカバーにQRコードを印刷するようになっているが、この業界の生来の保守性のためか、本文ページでの利用は進んでいない。

出版社と読者の間を結ぶ新しい双方向のコミュニケーション手段(と同時に、読者を獲得するチャンス)を提供するため、 Link.meは大手出版社と提携してQRコードを利用した新しいプロモーションを実行に移している。
Link.meの現在のクライアントにはHarperCollins、Hachette Book Group、Penguin、Macmillan、McGraw-Hill、Random Houseなどのトップ出版社が含まれている。

10月にLink.meは新しくMcGraw-Hillと提携し、QRコードを利用した実験を開始した。これはMcGraw-Hillの新刊、The Zappos Experience(Joseph Michelli著)の本文の15以上の章にQRコードを印刷し、Link.meのファウンダーでCEOのAntony McGregor Deyによれば、「本ライブ化」しようとする試みだ。読者はスマートフォンでQRコードを読み取り、直接マルチメディア・コンテンツにアクセスすることができる。たとえば、あるQRコードは本のFacebookページを開き、あるいはZapposの会議室から「幸福を提供する」というその哲学を紹介するビデオが再生される。

簡単にいえば、音楽レーベルや映画スタジオが十年以上前からCDやDVDで提供していたボーナス・トラックや特典映像のようなコンテンツを出版社は書籍上のQRコードを通じて提供できるようになるわけだ。

Link.meではモバイルでアクセスしてきたユーザーをそのまま出版社に読者登録させることができる。これにより出版社は読者に直接アクセスすることが可能になり、対話的コンテンツその他のチャンネルを通じて読者との緊密な関係を構築できる。Link.meでは、さまざまな特典コンテンツの提供を通じて読者登録を促すことにより、出版社が独自にマーケティングのためのデータベースを構築する能力を獲得できると期待している。

出版社が個々の読者の購入履歴や関心を知ることができれば、それに応じた個別マーケティングが可能になる。出版社に対してこの読者データベースへのアクセスに対して課金するというのがLink.meのビジネスモデルだ(読者側の利用は無料)。

たとえばクッキング本のハウツー・ビデオからの調理器具のオンライン販売、製品保証のための登録、将来の購入の割引、著者インタビュー、無料の楽曲などさまざまなサービスの提供がQRコードの書籍内埋め込みによって可能になるとLink.meでは考えている。Deyは「やがてLink.meのサービスが旧態依然の製品登録カードに取って代わるようになる」としている。

Link.meは創立当初、Hitwiseの共同ファウンダー、Andrew Barlowからエンジェル投資を受けた。また少額だがオーストラリア政府からの出資も受けている。同社は現在シリーズAの出資を募集中だ。

詳細は同社のサイトで

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 @namekawa01 Google+