App Storeのゲーム月決め購読は幻だった

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昨日(米国時間11/23)Bloombergは、AppleがApp Storeのポリシーに大幅な(かつ、少々驚きの)変更を加えたと報じた。ゲーム運営会社がゲームを単体販売でなく月決め購読販売できるようになるというものだ。これまでApp Storeのゲームは、すべて1回払い(あるいは無料)で販売されてきたが、これからはアプリ内でグッズやサービスを提供することで収益を得ることができるようになる。

しかし先週、ゲームデベロッパーの Big Fish Gamesは異なるモデルのアプリを公開した。ゲーマーがこのアプリを購入して月間6.99ドルを払うと、「何十」ものゲームをそのアプリ内でプレーできる(言い換えれば、それぞれのゲーム毎のダウンロードは必要なくなる)。

この種のモデルは、Zyngaをはじめとする他のゲーム会社にとって極めて重要になる可能性がある。「ハブ」アプリを定めることによって、ゲーム毎に新しいアプリを公開しなくてもよくなるからだ。

結局のところ、近々そうなることはなさそうだ。

Appleは昨日のBloomberg報道に関してコメントしなかったが、記事はBig Fishのアプリが承認されたという事実を、広範なポリシー変更の兆候であるとして扱っていた ― とりわけ、公開にあたって両社が交渉していたと見られるからだ。元の記事によると、Big Fishのファウンダー、Paul Thelenはこう言っている、「承認までに普通よりも時間がかかった・・・ユーザーに毎月課金する理由があることを、Appleに納得させる必要があった」。そして、AppleがApp Storeのポリシーを正式発表せずに変更したとしても、これが初めてではない。

それにしても、Big Fishが唯一この機能を持つアプリとして公開されたという事実は少々奇異に感じる ― Appleはなぜ他のパートナーにもやらせなかったのか。果たして何が起きていたのか。

今日、本誌なりの答えを得た。Bloombergが続報記事を出し、Appleが購読プランのオプションを取り下げたと書いている。もっと正確には、Big FishのゲームアプリがApp Storeから削除され、Appleはコメントを出していない。Big Fishは予想通り(かつ当然のことながら)憤慨している。

「アプリが削除されたという通知を受けた」とシアトルのゲーム会社、Big FishのファウンダーであるPaul Thelenは言った。「何が起きたのかを明らかにするために、Appleに確認しているところだ」。

Thelenはこの成り行きに驚いているという。なぜならBig FishのアプリがApp Storeで月決め課金するための要件を満たしていることを、数週間にわたってAppleと確認してきたからだ。これは雑誌や新聞の購読で普通に行われている方式である。

「あれは正式に承認されたことだ」とThelenは言った。Appleは、アプリのプレスリリースさえ、今日発行される前に見ている、と彼は言った。

一体何が起きたのか。私の勘によれば(私だけではないが)、Appleのレビュー担当者の誰かが、誤ってアプリケーションを承認してしまっただけで、意図的なポリシー変更はなかったのではないか。Appleの規定に違反するアプリケーションが見過ごされたことは過去にもあった。そして、審査中にBig FishがAppleの誰かとやり取りしていたことは明らかだが、レビュー担当者がこのアプリを承認することが大がかりな反響を呼ぶことに気付いていなかった可能性はある。

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(翻訳:Nob Takahashi)