ベンチャーキャピタリストの「リーン」資金モデル

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最近ベンチャーキャピタル業界は、数多くの破壊的変革を経験している。最近聞いた中でも納得がいった説明は、先週TechCrunch Tokyoですばらしい講演を行ったBullpen CapitalのDuncan Davidsonによるものだ。私がステージ外で彼をインタビューしたところ、彼の見解を要約してくれた。

今や、製品を作るために多くの資金を必要としない「リーン・スタートアップ」が数多く出現しているのと同じように、Davidsonは「リーン資金モデル」も必要であると主張する。「われわれは〈安値の時代〉にいる。考え方の基本は、市場の正当性を確かめるまで会社をできる限りリーン(細身)に保ち、資金を注入するのはその後、ということに尽きる」。


テク系スタートアップは、Aラウンドで500万ドルも集めなくとも200~300万ドルで事足りる。このため最近Aラウンドは実績が証明されるまで迂回され、大型の後期ラウンドが増えてきている。また時にスタートアップが3000万から5000万ドルで売られることがあるが、そもそも膨大な評価額に成長する必要がなかったのだから、それで問題ない。

この見方からすれば、今後シリーズAの狭き門(シリーズA資金の調達に失敗するシード資金企業が増出する)が起きることはなさそうだ。むしろ彼らは少額の資金でスタートし、後日の買収やメガラウンドに大型VCが力を入れてくるのを待つ。「これを〈かき集めラウンド〉と呼んでいる。Aラウンドは行き詰まっている」と彼は言う。

彼によると、現在スタートアップが初期調達資金の半分は「新たな潮流のスーパー・エンジェル[投資家]」から来ているという。これはわずか2年前と比べても劇的な変化であり、当時スーパーエンジェルからの資金は10%以下だった(下のスライド参照)

大物VCちつはまだまだ元気だ。今年前半、ベンチャーキャピタルに入った総資金の80%をVC上位7社が使った。生き残りに必死なのは中堅どころのVCたちだ。

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(翻訳:Nob Takahashi)