Y Combinator vs TechStars:どっちの出身スタートアップが多く資金を調達したか?

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[本稿では、Y CombinatorとTechStars、両社が育てたスタートアップを資金調達の面から、CrunchBaseのデータに基づいて比較している。筆者のEdmar Ferreiraはデータ研究者で、データ分析スタートアップ、EverWriteのファウンダーである。同氏は、データの活用方法についてmakeandthink.comに書いている。]

Y CombinatorとTechStarsは、共に初期段階ベンチャーファンドの先駆者であり、それぞれが成功した企業を送り出している。しかし、両社のこれまでの実績を分析するにはどうすればよいだろうか。一つの指標は買収だが、これは誰がいくらで売ったかに関する完全な情報を得られるとは限らない(しかも、そもそも殆どがまだ売れていない)。もう一つの方法が企業価値だ ― 時間とともにその企業の価値は上がっているか? しかし、それに関してもわれわれは情報を得る良い手段を持っていない。

われわれに出来るのは、両社のプログラムに参加した企業が調達した金額を見ることだ。これは、理想的な成功指標ではないが、十分に興味深いシグナルだ。殆どのスタートアップが、初期段階で製品を開発し市場を見つけるために資金を必要とするからだ。もし順調な進捗を見せれば、投資家はさらに資金を注入する。

CrunchBaseのデータを使って詳しく観察してみた。両社のプログラムとも、ほぼ同じ期間実施されている ― Y Combinatorが2005年から、TechStarsが2006年から。

企業数

Y Combinatorはクラスの定員をほぼ毎年増やしている。データによるとTechStars出身の2倍の企業がある。量が質を反映しているとは限らないので、さらに堀り進めよう。

Y Combinator: 135 TechStars: 72

総調達資金額

多くの資金を調達することは私の成功の定義ではないが、多くのケースでスタートアップの健康状態を測る良い指標だ。データによるとY Combinator出身企業は、総額でTechStars出身企業の10倍資金を得ている。

大差の理由の一部は、DropBoxとAirBnBの大規模調達ラウンドによるものだ。この2社がデータを偏らせているのは確かだが、これには意味がある。初期段階の投資家は大成功を求めているのだ。

Y Combinator: $627 million TechStars: $61 million

総調達ラウンド回数

しかし、平均的なスタートアップの実情に近いという意味で、調達ラウンドの回数を見ると両社にほぼ違いはない。Y Combinatorの方が総ラウンド数が多いが、スタートアップの数も多い。

Y Combinator: 231 TechStars: 131

シード資金後の調達金額

しかし平均的企業の実績を見るためには、別の指標が必要だ。そこでわれわれは、加速段階を過ぎた後のラウンドで調達した金額の中央値を算出した。Y Combinator企業の半数が2次ラウンド以降で80万ドル以上を獲得し、半数がそれ以下だった。TechStarsは半数が50万ドル以上だった。つまり、Y Combinator企業の方が、TechStarsよりも価値が高いと、初期段階投資家に見られていると考えられる。

これにこだわりすぎる前に言っておくと、この指標には他の要因も寄与することを忘れてはならない ― 会社の業種、各プログラムの近くに出資したがりのエンジェルがいるか等々。

YCombinator: $ 800,000 TechStars: $ 500,000

結論

Y Combinatorは、多くのジャンルでTechStarsを上回ったが、あなたのスタートアップにとってどちらが適しているか(いないか)は、これらのどの数値からもわからない。それはみなさんと先方とで見つけ出すことだ。他の分析方法や利用できそうなデータがあれば知らせてほしい。もちろん、少なくとも1つの重要な指標においては、TechStarsが大きくリードしている。

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(翻訳:Nob Takahashi)