何千人サークルしてもOK―Google+のサークル・ボリューム・スライダーでマクロ・ネットワークが可能に

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速報:Google+、メジャー・アップデートへ―スライダーによるストリーム管理、ページ管理者を50人まで指定可能など新機能多数

Google+ Volume Slider

どうやらGoogle+はソーシャル・エコシステム中で独自の地位を発見したようだ。Twitterが「関心ネットワーク」、Facebookが「ザ・ソーシャル・ネットワーク」なら、Google+は「マクロ・ソーシャル・ネットワーク」となりそうだ。

ユーザーはカテゴリーによって分類したそれぞれのサークルの相手からどれだけの量のアップデートを受け取るかを新しく追加されたサークル・ボリューム・スライダーでコントロールできるようになった。これによってサークルした相手のタイプ別にストリームに表示される情報量を管理できる。ストリーミングされる情報の質を高めるためにこうした機能を備えたソーシャル・サービスは他に存在しない。

マクロ・ネットワークというモデルはサークル・ボリューム・スライダー機能なしには成立しない。何百人、何千人というスケールになれば相手を個別に管理することは非常に手間のかかる作業なってくる。これまでGoogle側ではユーザーがどのサークルにどれほどの情報量を求めているのか分からなかった。その結果、親しい友だちの重要な投稿が騒々しいセレブの多量の投稿に埋もれてしまうといったことが起きがちだった。

サークル・ボリューム・スライダーの設置で、G+は他のソーシャル・ネットワークからの重要な差別化を実現した。

  • Twitter – 見知らぬ相手も含めて、共通の関心をベースにした関係。フォローするか、しないかの二者択一。ボリューム・コントロール機能なし。
  • Path – もっと密接な関係の友だちとの関係に特化。友だち承認する、しないかの二者択一。ボリューム・コントロール機能なし。l
  • Facebook – リアルに会ったことがある友だちとの関係を主とする。友だち別別に受け取る情報の範囲をある程度調整可能。
  • Google+ – 近しい友だちからセレブのフォローまで多様な関係をカバーする。サークルによって相手をカテゴリーに分類する。サークルごとに受け取る情報のボリュームをコントロール可能。

これまではGoogle+のマクロ・ネットワーク・モデルはFacebookのものと大差なかった。両者ともサークル、あるいは友だちリスト機能があり、Facebookでは友だち一人一人について受け取る情報のタイプと量を指定することができた。しかし個別の情報量コントロールというアプローチは何千人というスケールでは機能しない。

フィード購読機能によってFacebookはTwitterの一方通行フォロー機能のお株を奪い、関心ベースのネットワークとしてGoogle+に対抗しようとしている。しかしFacebobokはすでに長年にわたって1対1の相互承認に基づく「友だちリスト」の上に成立しているため、大量のフォローを処理する点ではGoogle+に大きなチャンスがある。

Google+では「誰をフォローするか、誰をフォローしないか」でいちいち頭を悩ませることなく、何百人、何千人でも気軽にサークルできる。サークル・ボリューム・スライダーによってそれぞれのサークルから受け取るコンテンツの量を自由に指定することができるからだ。Googleのアルゴリズムがサークルごとにもっとも重要と思われるコンテンツを選択して表示する。たとえば、ある分野に若干の関心がある場合、何千人もの専門家をサークルに入れてフォローし、そのコンテンツのもっとも重要な部分だけをメインのストリームに表示させるといった効率良い情報収集が可能になる。

こうしたフィルタリングはTwitterではまったく不可能だし、Facebookの場合も処理があまりに複雑になるため、実現は難しいだろう。もちろんサークル・ボリューム・スライダー機能を現在必要とするユーザーは比較的少数かもしれない。しかしGoogle+のユーザーが拡大していくにつれ、必要性は高まっていくに違いない。

ニッチを発見したプレイヤーが勝つという主張がある。つまり自分の強みを発揮できる土俵で戦えということだ。Googleはきわめて広汎かつ多様な情報から関連性の順位付けをする点で圧倒的な強みがある。これをソーシャル・ネットワーク上のコンテンツのフィルタリングに生かさぬ手はない。サークル・ボリューム・スライダーは史上最強、最大のコンテンツ・フィルターになりそうだ。

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(翻訳:滑川海彦 @namekawa01 Google+