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先駆的イノベーションと大衆的普及とのジレンマ…RockMeltはChromeとの戦いに勝てるか?

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RockMelt Too New done

立ち上げから半年を迎えるソーシャルWebブラウザRockMeltは、登録ユーザ数140万、毎週のアクティブユーザ数が数十万という規模に達した。CEOで協同ファウンダのEric Vishriaが今朝(米国時間12/19)そう語ったが、Internet ExplorerとFirefoxが共に落ち目の中で、RockMeltの2012年はChromeとの競合が焦点になるだろう。そのGoogleのブラウザは、個人化ログインアプリストアを導入するなど、ラジカルな新機能により、徐々にRockMelt的になりつつある。RockMeltは、ブラウザ革命のスタートラインに一人で早く立ちすぎて、結局敗者になるのだろうか?

ディープな機能を使いやすくするための設計が、水曜日(米国時間12/21)にリリースされるRockMelt 5ベータの目標だ。そのために目指しているのが、Appleふうの分かりやすいデザイン。”‘iPhoneのようなブラウザ’はまだこの世に存在しないが、それこそが未来を開く鍵だ”、とVishriaは言う。

幸いにも、RockMeltのユーザは若くて、新しいものに慣れるのも早い。ユーザの60%が25歳未満だ。この層が、定着率がもっとも高く、特殊機能を多用し、友だちにもRockMeltのダウンロードをすすめている。Vishriaはこのことに、期待を持っているようだ。”次世代のためのブラウザを作っている者が、実際に次世代がそれを使っているのを見たら、嬉しいに決まっている”。

RockMeltのユーザの平均インストール数(マシン数)は1.3、一日の使用時間は7時間だ。12のアプリをインストールし、1日にそれらを26回使い、一日のチャット会話の回数が7回だ。半年前には、わずか3回だった。このような、エンゲージメントの高さはけっこうだが、ユーザの新規獲得と定着では苦労している。ぼくも、これまでのバージョンをすべて使ってみたが、まだ自分のメインのブラウザにする気にはなれない。

ユーザにChromeを捨てさせ、より個人化されたソーシャルブラウザに乗り換えさせるために、Vishriaは次の3点に力を入れたいと言っている。

  • 本人性 – 友だちの写真やよく訪れるサイトなどで、ホームページを個人化する。
  • コンテンツとアプリ – サードパーティのコンテンツ提供者と提携して、RSSが進化したような、高速なコンテンツ消費体験のためのアプリを提供する。
  • コミュニケーション – 自動予測入力機能を強化し、人探しを楽にする。それにより、友だちとの各種コミュニケーション(チャット、メッセージング、ウォールへの投稿、などなど)をより容易にできるようにする。

RockMeltはユーザからの収益化も開始したが、それは競合相手であるGoogleに依存している。つまりユーザがRockMeltのアドレスバーで検索すると、Googleの検索結果が表示され、1年に1ユーザあたり数ドルを得られる。しかし、4000万ドルも資金を調達したばかりだから、収益化は高いプライオリティではない。むしろ、Vishriaによると、プライオリティは”製品、配布、そして収益化”の順となる。なにしろ、何よりもまず、ユーザ数が億のオーダーに達しないと、何を考えても始まらない、と彼は言う。

でも、「億」はどうかなぁ。未来のブラウザの先鞭を付けることと、大量の一般大衆ユーザを獲得することは、水と油、木に竹を接ぐではないだろうか。Chromeは、目新しい機能は何もないのに、スピードと単純さで今年は25%のマーケットシェアを達成した。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))