Facebook、ニュースフィード内に年明けからスポンサー記事広告を表示開始

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Sponsored Story in News Feed 2012

Facebookの担当者がわれわれに語ったところによれば、Facebookは2012年1月からスポンサー記事(Sponsored Stories)のメインのニュースフィード内への表示を開始する。Facebookは2007年に一時実験した後はニュースフィード内には一切広告を表示してこなかった。今回の決定は広告主にもユーザー体験にも大きな影響を与えることが予想される。

広告はSponsoredと明示され、表示回数もユーザー当たり1日1回のみと厳しく制限される。さらにこのフィード内広告は、ユーザーが広告主と友だちになっているか、そのFacebookページに「いいね!」をしている場合のみ表示される。ユーザーはフィード内広告を拒否(オプトアウト)することはできないが、個別の広告投稿を非表示にすることはできる。当面フィード内広告はモバイル版には表示されない。しかし今月われわれが記事で論じたように、Facebookではモバイル版への導入も検討している。

フィード内広告は上に貼ったスクリーンショットのような形になる。世界最大のソーシャルネットワークのニュースフィードでユーザーの友だちのメッセージや写真といった高度にオーガニックなソーシャル・コンテンツに混じって広告を表示できるようになることは、広告主にとって「聖杯」ともいうべき長年の夢だった。

もちろん一部のユーザーはニュースフィードへの広告の出現に例によって怒りをぶちまけるだろう―ユーザーのコンテンツをこのように直接に金儲けの手段に使うことはことに反感を買うに違いない。しかしFacebookはきわめて価値のあるサービスをユーザーに対して無料で提供しているのだから、好むことろに広告を表示する正当な権利があるという考えもある。2006年から2007年にかけてFacebookはスポンサー記事をニュースフィードに表示する実験を断続的に行った。同時に実験されたBeaconとともにこれは強い反感を買い、膨大な抗議の波が押し寄せた。Beaconはユーザーの商品購入情報をニュースフィードに流すという試みだった。結局、CEOのMark Zuckerbergは謝罪を余儀なくされ、Facebookはスポンサー記事のニュースフィード内表示を取りやめた。

私自身はどうせ広告を見なければならないのなら、自分に関係ない普通の広告より、友だちの動静がわかるスポンサー記事を歓迎する。しかしユーザー体験を損なわないためには表示回数制限を守ることがきわめて重要になるだろう。もしあまりに頻繁にスポンサー記事が表示されるようだとニュースフィードは広告の電光掲示板になってしまい、ニュースフィードの魅力が薄れることになりかねない。

当初、広告は右サイドバーの小さな区画に押し込められてきた。しかし2011年1月にFacebookはスポサード広告をローンチした。これは簡単にいえば、広告主とユーザーの交流をニュースフィード内の広告に変える機能だった。たとえば、ユーザーが広告主のFacebookページを「いいね!」すると、そのページからのアップデートがニュースフィード中に現れる。その他、実店舗へチェックインした、外部ウェブサイトのコンテンツに設けられた「いいね!」ボタンを押した、アプリケーションを利用したなどの場合にもスポンサー記事として表示されるようになった。下にこの仕組を図示した(この記事の末尾にFacebookによるスポンサー記事ガイドの抜粋を貼っておいた〔日本語ガイド〕)。

この秋、スポンサー記事が右サイドバー中のリアルタイム・ティッカーにも表示されるようになった。これは2007年以来、スポンサー広告が実際のソーシャル・コンテンツ中に表示されるようになった最初の例だ。Facebookユーザーは友だちのアップデート中に広告が表示されることについてさほど強く抗議をしなかった。これによってFacebookはメインのニュースフィードにスポンサー記事を表示してもユーザー体験を著しく損なわずにすむという見通しを得たものと思われる。結局、スポンサー記事は広告ではあっても、ニュースフィード中に混じっていてまったく不自然ではない形態だった。

来る1月から、広告主はスポンサー記事をサイドバーだけでなくメインのニュースフィード中に表示できるようになる。Facebookの中核ともいえる部分への表示だからはるかに目立つし、当然広告価値も高い。スポンサー(Sponsored)という単語が投稿の下部、右側に灰色で明示される。マウスを乗せると、「あなたはこの記事をすでに共有しています。スポンサーは料金を支払ってこの位置に表示しています」という注記がポップアップする。Facebookではさまざま方法で広告についてユーザーを啓蒙していくということだ。たとえばサイドバー広告の場合はヘルプセンターのスポンサー記事セクションへのリンクが張られる。

1日4億人のユーザーがFacebookを訪問し、その半分がウェブからであることを考えると、今回の決定によってFacebookは広告表示を1日平均2億回増大させることができる計算だ。表示回数の増大は通常であれば広告単価の低下を招くが、これは広告需要の増大で相殺されそうだ。Facebookでは広告主がスポンサー記事のニュースフィード中での表示位置を指定できるのかどうかについてはまだ明らかにしていない。.

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(翻訳:滑川海彦 @namekawa01 Google+