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Kodak、ついに会社更生法適用秒読みか?

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リーンスタートアップ方法論は早くも時代遅れ, 製品は最初から完成度が高くないとだめ

Kodak+Film+Pack_01

気の毒なKodak。やっとのことでここまで持ちこたえてきたものの、ここ数年あまりになく厳しい状況が続いた。私自身も大きなお世話ながら経営再建策を提案した。今でもあの案は適切だったと思うが、Kodakにとっては採用しようにも10年遅すぎたようだ。

ウォール・ストリート・ジャーナルが伝えるところによるとKodakは会社再生法適用の申請準備に入ったということだ。そうなればKodakの保有するデジタル画像技術に関する多数の特許は裁判所の監督下でオークションにかけられることになる。

悲しい話ではあるが、もはやKodakのビジネスは維持可能ではない。企業戦略の転換を図るのがあまりにも遅すぎた。今や後始末をどうつけるかが最大の課題になっている。

会社更生法〔連邦破産法第11章〕適用申請は当然の選択だろうが、それでもまだ予測できないリスクがいくつも控えている。Kodakは運転資金を確保するためにこれまでも特許ポートフォリオを売却しようと必死になってきた。 すでに特許以外に大きな価値のある資産はないのだから、特許を売り払った後、どうやって会社を運営するつもりだったのかはよく分からない。ともかくなりふりかまわず生き延びようとしていることは確かだ。

ともかく特許の売却は成功しなかった。なんとかセンサー業務とそれに関連する資産を売却することには成功したが、特許は売れ残ってしまった。一体どうしてだろう? デジタル写真を事実上発明したのはKodakだ。だからKodakの知的財産はSonyやSamsungにとって大いに役立つはずだ。

Kodakは足元を見られていたのだと思う。どうせKodakの先行きは長くない。そのうち倒産するのなら、その時に買いたたけばよいので、今高い値段を払う必要はないわけだ。SonyとSamsungがKodakの特許を欲しがっていたとしよう。Kodakは両者を張り合わせる必要があるから、交渉の経過を双方に逐一知らせていたはずだ。だからSonyとSamsungは相手に出し抜かれる心配をする必要なしに懐手をして待っているだけでよかった。その間Kodakは着実に倒産の淵に向かって歩んでいた。

残念ながらKodakが死の淵から生還できる見込みはごく薄い。特許を売った後で売るものといえばKodakというブランド名くらいしかない。あのKodakが他の会社の製品に名義貸しをして細々と世を終わることになるのだろうか? おお、なんたる恥ずべき運命よ! しかし誰を責めるわけにもいくまい。

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(翻訳:滑川海彦 @namekawa01 Google+