Googleの言う「あなたの世界」は、Google+だけの世界

次の記事

コンピューターたちのために「.Data」ドメインを作る時期が来た

編集部注:ゲストライターのFrederic Lardinoisは、SiliconFilterというブログを書いているテク系ライターである。

Googleは今日(米国時間1/10)、同社のソーシャル検索に対する取り組みの次の一手を発表した。GoogleフェローのAmit Singhalはこれを”Search, plus your world”[検索プラスあなたの世界]と紹介した。もちろんこれはひどい誇大宣伝だ。検索結果のパーソナル化のためにGoogleが使うソーシャルデータ源は、Google+だけだ。たしかにGoogle+は成功しているが、「あなたの世界」を表現しているとは現時点では言い難い。実際、あなたとあなたの友人たちが、非常にGoogle+でアクティブでない限り、新しくパーソナル化された検索結果を見ることは当面あまりないだろう。

Googleは当初ソーシャル検索に、Twitter、Facebook等、第三者サービスのデータを使っていた。これらの契約はすべて、Google+への完全統合と共に解消された。Googleは、Search Engine LandのDanny Sullicanに対して、Googleがもっと詳細なデータを利用できるなら彼らと提携する可能性はあると言った。Facebookは、すでにBingと良好な関係にあり、Googleに全データを ― おそらくユーザーの個人情報も ― アクセスさせる可能性が全くないわけではない。

それは「私の世界」ではない

かくして現時点では、Googleの「あなたの世界」の解釈は未だ非常に限定されているようだ ― パーソナル化された検索結果でさえあまり有用ではないかもしれない。なぜなら本当の友達はFacebookやTwitterにいるのであって、Google+ではないから。

Googleは「Google+はGoogleそのものである」と言った。Google+は、Goolgeの行うあらゆる局面において中心的存在となりつつある。だから検索も、Google+を加える論理的な次のステップにすぎず、そこはまた最適な宣伝場所でもある。今やGoogle+プロフィールは、オートコンプリートにも取り込まれ、パブリッシャーの名前やGoogle+アバター、プロフィールへのリンクは検索結果の記事の横に表示される。さらにGoogleは、特定のトピックを検索した際に、一部のGoogle+有名人のプロフィールを強力に宣伝するつもりだ。

Facebookは、新しいタイムライン機能を発表した時、このサービスは「あなたの一生の物語」を共有できるようになったと言った。Googleは、Google+が「あなたの世界」を表現していると考えている。プログラムの動作にもよるのだろうが、時としてこれらのサービスは、われわれとサービスとの関係と、そのプラットフォームでわれわれが「友達になった」人々との関係とを根本的に取り違えている。そろそろ大規模ソーシャルネットワークの面々も、われわれが彼らのサービス上で共有している物が、オンライン人格のほんの一端を表しているだけであり、オンラインにせよオフラインにせよ誰かのすべてを表現しているわけではないことに気付くべきだ。Googleの、Google+が「あなたの世界」を表現しているという発言も、この一例だ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)