Turntable.fm、「FacebookのListen Withに真似されて光栄。でもウチのは違う」

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「Facebookがturntable.fmにインスパイアされて、一緒に音楽を聞く機能を作ったことを光栄に思う」と共同ファウンダーのBilly ChasenがFacebookの同時に音楽を聞きながらチャットする新機能、Listen Withについて語った。「ソーシャル音楽の意味を彼らがどう解釈するのかを見るのが楽しみだ。われわれはこれに関して異なる哲学を中心に考えているようだ(例えば、友達だけでなく、未知の人によっても新しい曲を発見することの重要性)」。Chasenは、友達が楽しんでいる曲を聞くだけでは、Turntable.fmの公開ルームのような未知の発見は得られないと考える。

Turntable.fmが2011年1月にスタートした時(5月に本格スタートしてからも)、Facebookをライバルとは見ていなかっただろう。当時Facebookには音楽の公式パートナーがいなかった。Turntable.fmのアプローチは、友達の間だけでなく大きな公開ルームで見知らぬ人たちとも互いに新しいアーティストを紹介し合うことを促進することだ。

しかし、Facebookはf8カンファレンスでSpotify、Rdio等の音楽サービスとの提携を開始し、友達同志で聞いている曲を共有できるようにした。Turntable.fmは、Facebookが始めるであろうと多くの人々が憶測した同時リスニング体験と驚くほど似て見え始めた。そして今日それが正しかったことが証明された。突然にして、Facebookのあのいつどこにでも存在しているチャットを使って、簡単に友達と一緒に聞く方法が生まれたのである。Listen Withがオンデマンド音楽ストリーミングサービスと統合されれば、友達を通じて曲を発見できるだけでなく、自分でもその場で聞くことができるようになる。

Listen Withは友達同志でしか使えないので、そこにTurntable.fmのチャンスが残されている。友達とは好みが似すぎていて真の新しい音楽を発見することは難しいかもしれない。それがTurntable.fmの希望だ。しかし、私が思うに親友であっても好みは比較的多様であり、少なくともあなたの好みのジャンルでは聞いたことのないミュージシャンのことも知っているだろう。さらにListen Withには、より近密なチャットルームがあり通知機能とも連動している。このため紹介してくれた人と新しい曲について語り合うことが容易になり、豊かな体験が得られる。

それでもまだTurntable.fmは、ゲーミフィケーションをウリにすることができるだろう。ユーザーがポイントを溜めて、曲のチョイスが「すごい」と思った時のアバターを買うのに使える。Turntable.fmでは面倒なユーザー登録が不要で、すべてブラウザーベースで簡単に参加できる。また、洗練されたグラフィクスによって、体験そのものがより楽しい。
それでも、バックグラウンドで継続的に使うとなると、これらの要素はあまり重要ではなくなる。FacebookのListen Withは、ユーザーとその友人たちがすでに時を過ごしている場所にいるので、Turntable.fmがソーシャル・リスニングで競争できるとは私には思えない。

もし、未知の人を通じて新しい音楽を発見することがChasenの哲学であるなら、Turntable.fmはそれを後押しする機能を強化する必要がある。例えば、著名なDJたちを誘ってチャリティーDJバトルを行う。さらには、公開ルームをもっと選びやすくする。ジャンルや雰囲気によってユーザーがルームを分類できるようにしたり、1分間あたりの平均ビート数を測定する。そうやって、友達の聞く曲に飽きた人たちが、何か本当に新鮮なものを探して聞くことができるようにすることで、Turntable.fmは目的を達成できるだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi)