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AndroidにSiriのライバル登場―英True Knowledgeから音声認識アシスタントEviがローンチ

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iPhone 4Sで初めてSiriを見たとき、こんな機能を作れるチームが他にあるだろうかと考えた。まず自然言語を利用できる検索エンジンが必要だ。優秀な音声認識機能に加えて人口知能によって回答を生成しなければならない。

自ずと頭に浮かんだのはイギリスのケンブリッジに本拠を置くTrue Knowledgeだった。そこで彼らに連絡してみた。「きみたちはひょっとしてSiriタイプのアプリを開発していないか?」と私は尋ねてみた。彼らは「いい質問だ」と答えたきり黙りこんでしまった。

しかしここに来てTrue Knowledgeがこれまで何をしていたのか発表できる段取りとなった。EviはAndroid(Android Market)と iPhone(iTunes)向けの新しいSiri対抗アプリ(ベータ)だ。 彼女は―この人工知能を「彼女」と呼ぶことにしたい―驚くべき正確さで質問に答えてくれる。

Siriはアメリカ以外の事物に対していささか知識が不足しているのに対して、Eviは世界中の事柄を知っている。EviはAndoidとiPhone(4Sだけではない)の双方で走る。私はEviを実際に試してみたが、実に賢いので感心した。

Eviは自然言語解析と知識ベースに関するTrue Knowledge独自の特許取得ずみテクノロジーに加えて、iPhoneアプリの場合はNuanceの音声認識テクノロジーを利用している(iPhoneアプリが少額だが有料なのはこのライセンス料のため)。

音声を認識してテキスト化するのは困難な仕事だ。自然言語テキストを解析して質問の意図を理解するのも同様に難しい。Eviはこの3つの任務をこなす。ベータ版のことで、まだ時折不完全な結果を出すが、これは今後次第に改良されていくはずだ。

Eviは日常会話が対象にするようなあらゆる事物に関して何万というクラスのオントロジーを保有している。彼女は10億件もの機械処理可能な知識を保有している。TrueKnowledgeによれば彼女は必要に応じてこの知識を推論によって何兆件にも拡張可能だという。

Eviはまた他の情報源も利用する。ローカル情報に関してはYelpを検索するし、その他モバイル環境に親和性が高いウェブサイト、API、通常の検索エンジンによる検索も利用する。

今のところEviはSiriのようにiPhoneカレンダーに予定を追加したりできないが、将来のバージョンではそういう機能も追加されるだろう。

私はEviをiPhone 4SにインストールしてSiriと比較してみた。「アップルパイの作り方」を尋ねたところ、Siriは直接答えられず、「ウェブを検索しますか?」と尋ね返してきた。Eviはいくつものレシピをリンク付きのリストにして答えた。

「エリザベス2世が生まれたときの大統領は?」という質問にもSiriは答えられず「ウェブを検索しますか?」と言った。Eviはエリザベス2世が誰であるかを推論し、生まれた時から10代になるまでの期間を検索し、これとアメリカの大統領の在職期間と比較して、該当する期間に在職した大統領の名前のリストを挙げた。上出来だ。

現在のところEviはモバイル・アプリだが、彼女はパソコン、ゲーム機、テレビ、ウェブサイト、その他何にでも組み込むことができる。

私はEviにおおいに感心した。Siriにもいよいよ本格的なライバルが登場し始めたといってよいだろう。

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(翻訳:滑川海彦 @namekawa01 Google+