NetflixのQ4売上高、ウォール街予測を上回る。しかし来期は別の話

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2011年がNeflixにとって苦難の道だったと言うのは、控え目にすぎるだろう。同社はDVDとストリーミング事業とに分社化し、そして期待を裏切った。さらに料金値上によって顧客の反感を買い、CEO Reed Hastingsは、大きな過ちを犯したと公言せずらを得なかった。

今日(米国時間1/26)Netflixは2011年第4四半期の収支を公開し、そこにはわずかながら明るいニュースがあった。同社はウォール街予測の1株当たり0.54ドル、売上高8.57億ドルを上回り、1株当たり0.73ドル、売上高8.76億ドル(前年同期比47%増)を達成した。

今日の午後株主に送られたレターでNetflixは、同四半期に米国内のストリーミング会員数が22万人増えて2167万人になったことを伝えた。10月と11月の伸びは鈍かったが、12月はNetflixに追い風が吹き、「ネットストリーミングがプラス成長へ戻った」と同社は語った。大きな季節的増加の結果、同社自身の予測を上回った。さらに重要なことに、昨年の集団退会の後、ストリーミングのキャンセルが減り、DVDのみのプランへの移行率も小さかった。

米国内のストリーミング会員は2200万人弱に達し、一方国内DVD会員は1170万人、国外ストリーミングは186万人となった。これについてNetflixは、2012年には海外コンテンツを増やすために損失が出ること、およびDVD会員は引き続き減少するだろうと警告している。「われわれは、わずかな赤字四半期を迎えると共に暦年でも損失を出すと予測している」と株主宛レターに書いている。海外、特に英国への進出のために、同社は第2012年第1四半期に総額900~2700万ドルの損失を見込んでいる。

第4四半期にDVD会員の急減が続いたため、2012年第1四半期のDVD売上もほぼ同じ割合で減少することが予測されるが、ストリーミングによる売上は伸びが期待される。

結局Netflixは2011年末の段階で、米国内メンバー数を2440万人とし、2010年から25%増え、第3四半期の2379万人からも増加した。総合的に見てこれはNetflixにとって、特に第3四半期に大量80万会員を失った後だけに良い兆候であると言える。2012年も不安定状態が続くだろうが、少なくとも同社はある程度の信用を取り戻しつつあり、今後の大きな成長を期待している。

このニュースへの株主たちの反応はと言うと、Netflixの株価は3ドル、2.37%上昇し、時間外取引では13%高の1株当たり108ドルだった ― これまもまた、少なくとも株主たちが同社の前途に対して何らかの安心感を得たという良い兆候だ。

収支報告に先立って、Netflixでは一部経営陣の変更があり、先週同社は、CMOを12年間務めたLeslie KilgoreがNetflix取締役会に非常勤役員として加わると発表した。Jessie Beckerが暫定CMOに任命され、Jonathan Friedlandが最高コミュニケーション責任者に昇進する。

もう一つ、Netflixが近い将来戦わなくてはならない相手、それはAmazonだ。The New York Postが今日報じたところによると、Jeff Bezox率いる同社は、ストリーミングサービスの拡大を真剣に検討していて、単独の購読ベースのサービスを開択する可能性さえあるという。

昨年1月、AmazonはLoveFilmを買収した。英国版のNetflixで、当時はAmazonがいずれ再ブランド化して、ヨーロッパでのビデオストリーミングとレンタル市場での強い存在感を活用するのではないかと予想する向きもあった。AmazonがNetflixの主要な競争相手と自らを位置付けていることは間違いなく、メディア企業として成長を続ける勢力に新しいKindleが加わったことにより、Netflixは神経質にならざるを得ない。

海外市場の強力な推進は、Neftlixにとって長期的に極めて重要かもしれない。たとえそれが、今後いくつかの四半期における低い予測と利益の下降を意味しているとしても。しかし今日、株主たちは多少満足度を高め、Netflixは基盤を取り戻しつつあることを証明しようとしているようだ。

Netflix Investor Letter Q4 2011

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(翻訳:Nob Takahashi)