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Jason Kilar

HuluのJason Kilar、 オンラインビデオの将来性を強調―Huluの2011年の売上は4億2000万ドル

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昨年、インターネット・ストリーミングTVのHuluの売上高は4億2000万ドルだった。対前年比60%のアップだ。ところがHuluはそれ以前に2011年の売上高を5億ドルと予想していたので、実際の数字は多少期待はずれと思われた。

今日、D: Dive Into Mediaカンファレンスで、HuluのCEO、Jason Kilarは「実は取締役会で目標としていた数字は4億800万ドルだった」と述べ、2011年の売上は部内の目標を上まっていたことを明らかにした。

ではなぜ5億ドルなどという目標が公表されたのか? Kilarによれば、2011の初めの成長が非常に急速だったためだという。ところが第3四半期になって広告市場が軟調となり、売上の伸びがダウンした。しかし、第4四半期には持ち直し、2012年に入っても好調が続いているという。

しかしKilarは「Huluのこれからの主役は有料購読ビジネスであり、そのHulu Plusはさらに急速に成長している。昨年末の有料購読者は150万人となった。今年は購読料が売上の過半を占めることになると期待している。この購読料収入のおかげでわれわれはライバルよりはるかに多額の資金をコンテンツ獲得に充てることができる」と述べた。

Kilarは今年、コンテンツのライセンス料とオリジナル番組製作のために5億ドルを費やす計画だ。Kilarは「われわれがNetflix、Amazon、Appleなどのライバルのビデオ・サービスに対して優位に立つためには、人気コンテンツを幅広く確保すると同時に独自のコンテンツを提供していく必要がある」と述べた。

昨年Huluをオークションにかけて売却することが試みられたが、結局実現しなかったことについて質問されたKilarは「事情は変わった。後になってみれば明らかだが、多少の財政的考慮などはHuluのような貴重な戦略的資産の価値に比較すればまったく小さなものだ」と述べた。

希望していたような高い値段でHuluに買い手がつかなったことに対する後付けによる合理化の気味があるようにも聞こえるが、伝統的メディア企業をうまくあやしていかねばならないという自分の役割をKilarは達観しているようだ。なんといってもこれら巨大メディア企業がHuluの最大の出資者なのだから仕方がない。

「1940年代、カリフォルニアのメディア産業はテレビを悪魔の化身のように思っていた。やっつけろという大合唱だった。その悪魔が実際にどういうものなのか、まっさきにニューヨークに行って調べてきたのがウォルト・ディズニーだった。今では誰も異論がないだろうが、テレビはコンテンツ・ビジネスにとってこれ以上ない福音だった」とKilarは回想する。

Kilarは「テレビが出現した当時、アメリカ中に映画館があって人々は週に平均3本ほど映画を見ていた。それが当時の有料コンテンツ・ビジネスだった。オンラインビデオの時代になれば、24時間365日、部屋にいたままで望みのコンテンツを見ることができる」として、オンラインビデオもテレビと同様に大きな効果をもたらす福音だと主張する。

写真: AllThingsD

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(翻訳:滑川海彦 @namekawa01 Google+