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ゲーム化した個別適応学習により高校落ちこぼれを防ぐAlleyoop

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National Center on Education and the Economyによると、高卒者のわずか6人に1人が大学を定時に卒業し、またアメリカ人の25%が、高校を卒業できずにドロップアウトしている。今日(米国時間2/1)ロンチした、教育出版のPearsonが支えるスタートアップAlleyoopは、適応学習(adaptive learning)とゲーム化(gamification) を組み合わせて、この現状をすこしでも改善し、高校生や一般の若者を大学に進学させ、また大学の定時卒業者率を高めようとする。

Alleyoopが作ったのは、中学生と高校生のための適応学習プラットホームで、目標は、彼らが今の大学の教育内容について行けるようにすることだ。とくに子どもたちが苦手なのが数学なので、最初は数学をもっぱらプッシュする。

数学には段階的な構造があるから、たとえば代数Ⅰをよく理解しなかった子は代数Ⅱで苦労し、さらにそれより上の課程にはついて行けない。そこでAlleyoopのシステムは、生徒にどこでどんなヘルプを提供すべきかを迅速に診断し、もっとも適切な教材コンテンツをリアルタイムで提供していく。

生徒がこのシステムを利用して学習を進めていくと、その学習過程のすべてのデータが生徒のプロフィールと共に保存される…それらのデータ集合のことをAlleyoopは学習の”DNA”と呼ぶ。そして最終的な目標は、科目ごとに教材コンテンツのネットワークを作り、“生徒のこういう状況にはこれ”という、状況別の最適ヘルプ教材を揃えることだ。たとえば、ビジュアルな素材を使うとよく分かってくれる生徒もいれば、何かを自分で実践すると理解できる子もいる。ゲームから学ぶ者もいる。そこでAlleyoopは、それぞれの子どもの特性に合わせた学習アシストにより、科目のスピーディーな習熟を目指すのだ。

子どもの心を惹きつけるためにゲームを利用するが、それらのゲームは“ミッション”と呼ばれ、ひとつのミッション(mission, 使命)をクリアすると仮想通貨”Yoops”をもらえる。その仮想通貨は、補習科目や補助教材ビデオなどの入手アクセスに使う。

生徒はFacebook Connectからこれらのゲームにアクセスできるので、AlleyoopはまるでFacebookのゲームのようでもある。さらにゲームのほかに、Alleyoopでは宿題のヘルプを求めたり、ガイダンスを見つけたり、練習問題を解く、などのこともできる。大量のサードパーティ製コンテンツやアクティビティ、レッスンがあり、それらはすべて、Pearsonのような私企業や、PBSのような非営利団体が提供したものだ。一部には有料のサービスもあり、それらに対してはAlleyoopが流通経路となるが、それらの提供はあくまでも、生徒個々の特性や抱える問題状況にふさわしい、と判断されたものだけだ。

生徒が進歩してYoopsがたまると、それは一対一の個人指導や、ビデオの聴取に使える。Alleyoopから有料サービスを提供するサイトは、その料金収入の一部をAllyoopに払う。その様相は、プラットホームとしてのFacebookとZyngaなどソーシャルゲームのプロバイダたちとの関係に似ている。

Alleyoopをスタートアップとして育てたのはPearsonだが、会社としては独立している。だから、Pearsonと競合するところから、適切な教材コンテンツを入手してもよいし、それらと提携してもよい。

Alleyoopは昨年はベータだったが、その間に約2万名の生徒たちでテストを行った。そして今日(米国時間2/1)、一般公開される。

詳しくは、下のビデオを見ていただこう:

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))