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中小企業融資もインターネットから革新が始まる–最大手Capital Access Networkが$30Mを調達

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今の経済状況では、銀行など一般の金融機関の基準では融資を受けられない小企業が多い。また新興企業の多くは、十分なキャッシュフロー、収益、信用等がなくて融資を受けられない。個人資産を担保にして融資を受ける起業家も少なくないが、それは問題も多くリスキーだ。つまり一言で言って企業は、十分な信用がなければ銀行から運転資金を借りられないのだ。

Capital Access Network(略称: CAN)は、小企業に信用と運転資金へのアクセスを与え、上述の問題の解決を支援する。その同社が今朝(米国時間2/7)、Accel Partnersから$30M(3000万ドル)の資金を調達した。その投資の一環としてAccelのパートナーKevin EfrusyがCANの取締役会に加わり、Accelの副社長John Lockeがオブザーバーとして同社に加わる。

CANは、小企業に資金を提供するノンバンクとしては合衆国最大である。同社は自前のリアルタイムのプラットホームと独自のリスク採点法により、合衆国とラテンアメリカの中小企業に資金を提供し、現在、同社のブランドであるNewLogic Business LoansとAdvanceMeから行っている提供資金の総額は$2B(20億ドル)あまりに達する。その融資件数はおよそ10万件である。本年の貸付総額は$600M(6億ドル)を超えると予想される。

CANは、一般の銀行などが使わないデータをいくつか使って、企業の信用を判定する。このCAN独自の査定アルゴリズムは、過去から現在までの大量の商業統計、企業統計、消費統計、企業のソーシャルプロフィールと活動社歴プロフィールなどなど大量のデータを駆使して各種のリスク指標を求め、それらの指標を総合してリスク採点を行う。

たとえばCANは、売上の額だけでなく売上の発生頻度や在庫アクセス、eBayの売り手格付け、納税申告書などの情報も採点に利用する。利息の決め方も一般の銀行や金融業者とは違う独自の商業者フレンドリーな方式を用いる。たとえばオンラインでヴァイオリンを売っているショップが、在庫補充のために30000ドルの運転資金を必要としているとすると、CANからその融資を受けたそのショップは向こう12か月で35000ドルを返済しなければならない。

だいたいCANが貸し付ける運転資金の一件あたりの額は、2500ドルから25万ドルまでのあいだだ。顧客企業は、個人開業の医師、靴店、自動車修理店、衣料品店、アクセサリショップ、家庭用品のオンラインショップ、などなどきわめて多様だ。

CANのCEO Glenn Goldmanによると、利息はCANが採点したリスクの大きさと、返済期間の長さ、融資額の大きさ、などの要素で決まる。しかし、そうやって決まる利息が銀行より低いケースも少なくない。顧客の75%が、同社の“リピーター”利用者である。返済がきわめて単純に行われるケースもある。たとえば某オンラインショップは、そのサイトの支払い処理システムが毎月、売上の数パーセントを融資の返済として自動的にCANに送金するようにしている。売り上げがとくに少なかった月には、CANはその月の返済額を下げる。

Goldmanの説明では、従来のFICOスコアに比べて同社の活動社歴に基づくリスク採点のほうが、融資OKとなるケースが多いだけでなく、貸し倒れも少なくなる。

またAccelのEfrusyによれば、今回の投資は、小企業の健全な成長を支える企業には積極的に投資していく、という同社の基本方針の継続である。Accelは同じ趣旨によりこれまで、Groupon、Etsy、99 Designs、Braintree、DropBoxなど多くのスタートアップに投資している。いずれも“小企業に繁栄のためのツールを与える”、という点で共通している。

“小企業との接触が多いからよく分かるのだが、彼らのもっとも逼迫した課題の一つが信用と運転資金へのアクセスだ”、とEfrusyは言う。“とくに昨今は、銀行がまったくまともに機能していない。また大企業は、下請等の小企業をしっかり支えることができない。金融業界への新たな参入者の多くが、原資の取得費用が高すぎて伸び悩み、また不適切なリスク採点法による大きな損失を抱えている。しかし弊社Capital Access Networkのチームはぬきんでて強力であり、スケーラブルであり、小企業融資というこの市場に、優れたデータ重視型の方式で臨んでいる”。

Goldmanによれば、今回の新資金は主に、オンラインの商業者のCAN上での経験の改善、質の向上に充てられる。4月からは、貸し手としてのCANは新しいユーザインタフェイスと、商業者ポータルと承認過程のオンライン化を提供開始する。

Efrusyの説明では、オンラインの金融サービスには今、巨大な革新が起きつつある。その中でCANは、運転資金の貸し付けにより小企業の成長を支援するという、良い位置あるいは有利な位置につけている。オンラインの商業者への融資サービスとしてはほかにKabbageがあり、またZestCashは、消費者金融の革新を志している。

[小企業の融資を断ることは貸し手にとって大きなビジネスチャンスの喪失]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))