アドテクノロジーのスタートアップKauliが増資。D2Cとの資本業務提携でスマートフォンのSSP事業も
アドテクノロジーの世界はいまも元気なようだ。それは、1つは役割ごとに専門領域に細分化されたプレイヤーたちが現れていることだ。さらにはスマートフォンの登場によって広告のプレイヤーたちの勢力図が変わろうとしていることだ。いや、変えたいという力学が働いているとも言えるだろう。スタートアップとしてこの領域に参入しようという企業は少なくはない。
Kauliはなかでも成長企業の1つで、日本国内に限って言えば、コムスコアのデータによればKauliは広告配信企業としては、現在5番目に位置づけているんだそうだ(Google、MicroAd、Advertising.com、impactの順)。これらを比較すれとすべてが大きな資本の企業の事業なので、媒体社側の収益最大化の広告配信テクノロジーとなるSSP(サプライサイドプラットフォーム)事業を手がける独立系のスタートアップとしては、Kauliはすばらしいポジションにあると言える。現在、同社のSSP事業は月間70億の広告インプレッションを誇る。
そして、Kauliは今日、第三者割当増資による新株発行による資金調達とあわせてディーツーコミュニケーションズ(D2C)との資本業務提携を発表している。増資の引受先には米ベンチャーキャピタルのDraper Fisher Jurvetsonと日本のJAICとの合弁ファンドであるDFJ-JAICが名を連ねる。
D2CはNTTドコモと電通の子会社で、モバイル広告のメディアレップ事業などを手がけているが、今回の資本業務提携によって今回発行する新株と発行済み株式を取得して、Kauliの3分の1超(33.4パーセント)の株式を取得する。そして、スマートフォン向けSSPをKauliとともに提供することとなる。一方、DFJ-JAICが出資することで、DFJがもつ米国でのアドテクノロジーの情報の提供によってKauliの成長を支援していくのだという。
スマートフォンの広告領域の動きは現在めまぐるしく変わっている。KDDI子会社のMedibaがスマートフォン広告のノボットを買収したり、インドで世界で二番手のモバイル広告のInMobiはソフトバンクと資本提携をしていたり、サイバーエージェントとDeNAは合弁でAMoAdをたちあげたりしている。グリーも子会社のアトランティスでスマートフォン広告を伸長してきている。ほかにも大小合わせて、さまざまなプレイヤーが参入してきている。
ただ、中でもKauliはテクノロジーを持って自社でプロダクトを開発できる数少ない存在ではある。実際、大手のSSP事業を手がけるバックエンドはKauliが行っていることもある。Kauliは2009年創業で2010年より黒字化している。従業員は現在7人である。
なお、今回の増資による資金調達額は明らかにされていないが、定かではないが4億から6億円程度ではないかと見られる。KauliはそれまでGMOベンチャーパートナーズ、セプテーニ、個人投資家などから2,000万円程度を集めている。
























