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クラウド本棚×ソーシャル電子書籍リーダーのLindocにiPhoneアプリ登場

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lindoc logoLindocは電子書籍リーダーなのだが、それが特徴的なのは自分が読んでいる本にコメントを付けると、同じ本を読んでいるほかの人もそのコメントを見られるところにある。ただ、それだけならすでにほかの電子書籍リーダーにもそういった機能はそなわっているのかもしれない。たとえば、AmazonのKindleのPopular Highlights機能は、コメントとは違うが、ほかのユーザーが電子書籍上にマーキングした人気の箇所がわかるというものだ。きっとほかにもソーシャル性と電子書籍の相乗効果が生まれる機能はありそうではある。

Lindocはそういったソーシャルな機能を実装した電子書籍のプラットフォームとしても機能している。現在扱える電子書籍のフォーマットはPDFだけだが、ユーザーが自由にLindoc上に自身の電子書籍(ドキュメント)を公開することができて、ユーザー同士でコメントを付け合ったりすることができる。これが有効に働くのは本の重要な箇所を見つけ出す場合だろう。たとえば、教科書でどの部分を理解しておくといいのかといったことや、試験対策のためにどの部分を勉強すると効果的かといったことを、読んでいる人たちで共有しあうのは、わりとわかりやすい利用例だ。

実際、Lindocは学びのために開発されたのだとLindoc代表取締役の町野明徳氏は語っている。利用例を考えてみても、学生が学校の勉強用に使うということが想定されているようで、流通しているコンテンツもそういったものが目につく。Lindoc内では有料での電子書籍の配信をしているが、これまた教育の現場で使われるようなものが並んでいる。

これまでLindocはiPadアプリとして提供されていたが、今回新たにiPhoneアプリとして新たなバージョンがリリースされている。iPhone版はiPad版と比較して機能的には大きく変わらないのだが、クラウド上に作られたLindoc内の本棚をそれぞれのアプリで共有することができるため、いままでiPadで読んでいたデータをそのままiPhoneでも読めるようになる。もちろん、iPhone版のリリースはユーザー拡大という意味合いのほうが大きいのだろう。

ただ、いずれによせiPad版だろうがiPhone版だろうが機能的には物足りない。電子書籍のフォーマットはPDFのみの対応だし、そもそもソーシャルといいつつ、全ユーザーに公開するか、自分だけが見られるかという選択しかできず、仲間内だけでコメントを共有するといったことはできない。もちろん公開する電子書籍も全員に見られてしまう。これだと、学習用と言えど、学生同士が内輪で使いたいものには不向きなケースも出てくるだろう。そのあたりの未実装なものは開発者としては理解しているようだが、まだ手がつけられていない状態だ。

とはいえ、iPhone版のリリースはこのスタートアップにとっては一歩前進ということになるのだろう。これ以外にも同時に資金調達のアナウンスもしている。B Dash Venturesから2,070万円を第三者割当増資で得ている。

Lindocは東京大学のビジネスプランコンテストで優勝した町野氏が大学を休学して設立してスタートさせたスタートアップで、2010年9月に創業している。

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