サムスン、Apple恐るるに足らず「テレビは究極的には画質だ」

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何年か後に、自信過剰の動かぬ証拠として思い出されるかもしれない発言。SamsungのAV製品マネージャーが今日(米国時間2/13)インタビューでこう言った、「究極的にテレビで重要なのは画質だ。究極的には。どんなにスマートで・・・すばらしくても、それは二次的要因だということを素直に認めよう」。プライドが没落に先行する、Samsung。

ある意味でそれは真実だ。ただし、考えうる最もばかばかしい意味において。そう、テレビで重要なのは画質だ。〈なぜなら、SamsungとSonyとSharpが過去半世紀にわたって改善しようとしてきたのが、それだから〉。誰かがやってきて、テレビで「最も重要なこと」を変えてしまえば、そこで起きるのは大量虐殺だ。変えるのはApple? 私にはわからない。しかし、Samsungでないことは間違いなさそうだ。

公平を期すために言えば、そのAV製品マネージャー(彼の名はChris Moseley)は、独自の視点のために給料をもらっているのではない。彼への命令は高所から来ていて、もし上がコントラスト比を他社の2倍にしたいと言えば、それが売りであり、それがAV製品マネージャーのお膳立てすべきことなのだ。そして、テレビが発明されて以来の上からの命令が、〈画質を良くしろ〉だ。CESを見たところ、今それが少し変わろうとしているが、この船の方向を変えるにはしばらく時間がかかりそうだ。Samsungが見せようとしている実験的モデルは、Appleのようなユーザー体験豊富な大企業や、Boxeeのような小回りの利く会社が出してくる何と比べても、数年は遅れていそうだ。

美しい画像には何の問題もない。しかし、今後5年から10年は標準であり続けるであろう液晶テレビは、今がピークと言える。500ドル出せば、5000ドルのテレビの90%のものが買える。しかも、それでも数年前に同じ値段で買ったものより10倍良いのだ。

さらにそこに、多くの人が720pと1080pの違い、いわんや4KやHDRや局所輝度制御やらのことを、理解も認識も気にもしていないという事実が加わる。MoseleyはAppleを「彼らは画像分野の研究開発部門に1万人の研究員を持っていない」とからかう。では、その1万人の研究員や、Sharp、Toshibaその他で同じことをしている人たちは、最近会社のために何をしたのだろうか。テレビの販売は落ち込み、誰も3Dに関心がなく、そして誰もが、どうして自分の大画面にコンテンツを持ってくるのがこんなに大変なのか不思議に思っている。

みんなはRokuBoxee Boxに興味津々だ。Netflixのストリーミングは家庭内映画を再発明した。そして、大テレビ会社は、Moselyの提案とは裏腹に、コンテンツとやりとりする方法がコンテンツそのものと同じくらい重要になることに気付きつつある。
そして、そこではAppleが(Googleも、Netflixも、Huluも)Samsungの一歩先を行っている。たしかにSamsungでは1万人の研究員が毎年わずかに優れたテレビを作り続けている。しかし、テレビで究極的に大切なの画質ではなく、そのすばらしい画質で何を見せるかである。他の連中は何年も前から〈それ〉に取りかかっている。

画質向上は待望の小休止を迎え、一方では毎年の新製品やスペック競争の中で、もっと重要なことが起きようとしている。そしてSamsungは、考慮すべき指標は見た目だけだという意見である限り、いずれ新機能のために誰かに金を払うことになるだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi)