見たい番組だけを見たい時間に–テレビチューナーと録画機能をクラウド上に置くサービスAereo

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Aereo

マスメディア(テレビとハリウッド映画)の大物から前世紀末にインターネット国に亡命したIACの会長Barry Dillerの楽しみは、古巣のメディア業界をつねにいらだたせることだ。今(米国時間2/14)から数分前にニューヨークのIAC本社で行われた記者会見で、DillerはIACが支えるスタートアップAereoを紹介した。それは各家庭用のDVRを家庭ではなくクラウド上に置き、そこから各人が本当に見たいテレビ番組をiPadやパソコン、あるいはテレビへストリーミングする。Dillerはかねてから、インターネットテレビをメディアの中央集権制をぶち破る健康的なイノベーションだと信じているが、それに対してメディア企業が自分たちの旧来のクローズドシステムを守り抜こうとするあがきを、軽視してもいない。

そういうDillerに見えるインターネットテレビの問題点は、“シャンデリアの上に乗った猫だけを見たい人にとって、余計なものが多すぎる”ことだ。それに対するハードウェア的なソリューションは、リビングルームに箱をまた一つ増やしてしまう。“またリモコンと箱と線が増えるのかと思うと、誰もがうんざりするよ。今すでに多すぎるのに”、とDillerは言う。

そこへいくとAereoはなにしろ、“テレビとその見方を根本的に変える”。Aeroはライブの(==現在放送中の)テレビ番組も送ることができるが、そのために小型の冷蔵庫サイズの特殊な装置を使用する。その“箱”の中には小さなテレビ‘アンテナ’がぎっしり詰まっていて、その一つ々々をユーザの視たい番組に合わせてプログラミングできる。そしてそのアンテナで受信した番組を、ユーザにストリーミング送信する。その装置は、一種のテレビチューナーにすぎないから、法律的な問題もない。ユーザの要望に合わせて好きな局・番組にチューニングする点ではかつてのSlingboxにも似ているが、家庭のテレビに対してではなく、クラウド上のテレビアンテナに対してそれを行う。

そのiPadアプリを見てみたが、外見はDVR機能のある番組ガイド、といったところ。どんな番組でも録画できるが、立ち上げ時に提供されるのはABCとNBCとFOXだけだ。ケーブルチャネルは提供されない。また容量の制限もあり、テレビをユーザにストリーミングするためには1ユーザあたり一つの小さなアンテナを必要とする。

Aereoのライブサービスは今日、ニューヨークでロンチする。今は招待制のみで、仮想DVR+チューナー2基+40時間ぶんのストレージで月額12ドルだ。

〔この記事の続編。〕
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))