iPad 3の噂にはもう飽き飽き。買い替えの必要なんてなし…だと思う

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grumpyiPad 3が来月登場する。とにもかくにもそういう噂だ。噂によれば新iPadはディスプレイを高精細化し、データ転送速度も高速になるのだそうだ。しかしそれがどうしたというのだろう。iPad 3(本当にそういう名前なのかわからないが)は、どうも場繋ぎのプロダクトになるように思えてならないのだ。

SDカードの不在を除いて、個人的にはiPad 2で十分だと感じている。これには同意してくださる方も多いのではなかろうか。新たなiPadに、アップグレードしたくなるような魅力はないのではないかと思っている。面白そうな面もないではないが、さほど興味を持てない気持ちもある。もちろんiPad 3も膨大な数を売り上げることにはなるのだろう。しかしiPad 2から単純にスペックがあがるだけで、新しい発見というものはなさそうだ。

Appleの製品発表イベントの前には、いつも多くの噂が流れる。たいていは「革命的なデバイスが人々の生活を一変させてしまうことになる」などといったものだ。しかしそんな噂を携えて登場した新型iPhoneはiPhone 4Sだった。なるほど、ハードウェア的な進化はあった。しかし「スペクタクル」とは程遠いものだった。今回のiPadに関しては驚くような噂もなく、ハードウェア進化に関するリーク情報のみという状況にもある。

新型iPadの発表を楽しみにできないというのは、ともかくiPad 2ですっかり満足しているからでもある。初代iPadについては外部記憶用スロットおよびUSBがないことで見送った。その当時はAndroidタブレットの登場を待つつもりだった。しかしHoneycombが新たなモバイル環境を作るのではなしに、デスクトップ環境をタブレットに乗せようとしていることを知った。それならばすでに数多く持っているノートPCで十分だ。結局昨年の夏になって16GB版のiPadを買った次第だ。使ってみると大いに気に入った。昨年7月20日に入手したのだが、いまだに1日に数時間も使っている。用途の95%はアプリケーションを使うことで、そのほとんどはAndroidでは利用できない。ウェブはTechCrunchとTechmemeのチェックに利用しているくらいだ。

噂されている画面のアップデートだが、これは以前から強く必要性を感じているSDカードスロットの搭載も行なってくれるのでなければあまり使い道はない。AppleはもちろんSDカードスロットなど搭載しないはずだ。初代iPadが発表された際、撮影してすぐの写真を確認するのに使えるかと期待したものだった。iPhotoのクラウドサービスと同期して使えるかと期待したのだ。しかし当時発表されたのは時代遅れにも見えるごついドックコネクターだった。そんなこともあって、写真確認用デバイスとしての利用は諦めている。そういう用途でなければ、現在の画面は十分に素晴らしいものだと思う。Blade 2やRageをプレイしてみた人なら誰もがそう言うに違いない。

実のところ、Appleにとってみれば「新しい」iPadを出す必要はないのだ。人気製品を生み出し、それがマーケットに受け入れられる限り売り続けることで稼ぐことができる。iPad 3が、単純なスペック上の改善だけで売り出されるにしても、2012年および2013年は十分に競合優位を保てることだろう。登場してくるであろうAndroidタブレットとも互角以上の戦いを繰り広げるのは間違いない。Samsung、Asus、およびMotorolaはiPadに対する優位性を見つけ出すために、頻繁なモデルチェンジやスペック改善を強いられることになるのだろう。

振り返ってみれば、iPhoneについても2011年中にはiPhone 5を出す必要性がなかった。iPhone 4で十分他のスマートフォンと戦っていくことができたからだ。そこでAppleはiPhone 5ではなく4Sを世に送り出した。確かに新しい機能もないではなかったが、旧コンポーネントも無駄なく利用しながら、場繋ぎ的にも展開して利益をもたらすことができた。2011年末までには1710万台のiPhoneを売り、Appleの資産を大いに増やすのに役立ったのだ。繋ぎとして4Sを出す余裕があったおかげで、Appleは製造および流通も含めてさらに有利な作戦を立てつつ、じっくりとiPhone 5を準備することができるようになっているわけだ。

iPad 2でも同じようなことが言えるはずだ。Appleには、LTEとクアッドコアのA6 CPUを搭載して、高解像度を実現したiPad 2Sをリリースするという選択肢もあるはずだ。同時にカメラのグレードをあげたり、クアッドコアの性能を活かすソフトウェアをリリースすることもあるだろう。そのソフトウェアは新機種のみで動作するということも戦略的にあり得る。

WSJの報じるところによれば、Appleは8インチのiPadを計画中だとの噂もある。しかし繰り返しておくが、Appleが現時点で8インチiPadを出す必要はない。Kindle Fireがそれなりの市場シェアを獲得しつつあるという現実はある。しかしタブレット市場はもっともっと広大なものであるし、Fireもむしろタブレットに市場の眼を向けることに役だっているという見方もできる。Appleは今回のところはまず繋ぎとなるモデルを出し、そして年末商戦に向けて、小型かつ廉価なモデルも含め、モバイル製品ラインを一新してくるのではないかと考えている。

いずれにせよ、次のiPadについては見送る予定だ。iPad 2は好調で、iPad 3の噂で食指の動くものはない。Appleはキーノート講演などで新しい魅力を強く訴え、新たな時代を切り開くものであると宣伝してくるだろう。しかしこちらも学習した。めくるめく魅力に目が回りそうになるのはイベントの間だけだということだ。間もなくしっかりとした現実に戻ってくることができる。Appleのアピールにどっぷりと浸かるのはやめておこう。頭がふらふらとして、ついプレオーダーのボタンをクリックしてしまいそうになるのだ。

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(翻訳:Maeda, H)