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ますます増えているLinuxの求人需要–仕事がほしい人はLinuxを勉強すべきだ

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Linux Foundationが今日(米国時間2/14)、同団体としては初めてのLinux雇用動向調査報告書を、テク系求人求職サイトDice.comとの連名で発表した。この記事は現在のLinux方面の人材〔以下‘Linux人材’と略記〕の需要動向を検証し、いくつかの興味深い傾向を指摘している。

アンケート調査に応じた2300名の回答者の10人中8人は、Linux人材の雇用が2012年の自社の上位優先事項に含まれていると答え、また回答企業の50%以上が、求めるさまざまなスキルの中でもLinuxはとくに、その雇用が増加傾向にある、と答えている。

この需要を喚起している企業内の要因を尋ねたところ、成長企業の成長をLinuxの利用が支えているという構図が浮かび上がってきた。49%が、会社が成長しているのでLinuxを中心とするチームメンバーの増員が必要、と答え、さらに48%が、Linuxの利用が増えているのでそれをサポートできる社内の人材を増やす必要があると答えている。また30%が、Linuxが会社の業務のコアになっているので、新規の雇用を通じてLinuxコミュニティへの関与を強化する必要がある、と答えている。

アンケートに応じた企業の67%がLinuxデベロッパを求めていることを示し、55%がLinuxのシステムアドミニストレータを求めている。とりわけ、多くの企業が経験3〜5年のLinux人材を求めている。

このLinux雇用動向調査報告書によると、Linuxの専門技術者は報酬も良い。業界平均で専門技術者の昇給率がわずか2%のところ、“Linuxの専門技術者は前年比の昇給率が5%であった”。Linuxの専門技術者はボーナスの額も大きい。

しかし、一般的に需要が増加傾向にある中で、個々の企業にとってはLinux人材の発見と獲得が難題になっている。この調査報告書によると、“回答者の85%が、Linux人材を見つけることがきわめて難しいと答えている。結果的に、Linuxの専門技術者は2012年におけるもっとも希少な人材となっている”。

私はフルタイムのLinuxシスアドミンで、グローバルなオープンソースコミュニティとのつきあいも長いから、Linux人材を求める人事部門の人たちに、すこしはアドバイスができると思う。

まず何よりも重要なのは、あなたの国または州のLinuxコミュニティと深く関わることだ! Linuxユーザグループ(LUG)は、ほとんどの国や地域にある。そこと、接触すること。彼らのミーティングに出ること。社員がそれらのミーティングや催事などに出るよう、奨励すること。会場を、御社が提供するのもよい。ぼくもあるLUGの役員なので、会場探しがたいへんであることを、身にしみて知っている。だからLinuxを使っている地元企業の協力は大歓迎だ。とにかく、御社の地元のLUGは最大の情報源であり、また人材の宝庫だ。彼らとの、有意義な関係を築こう。

第二に、国、州、市、地域などのLinux関連カンファレンスにスポンサーとして関わること。そういう、スポンサー付きの有名なLinuxイベントとして、Ohio LinuxFestNortheast Linux FestLinuxFest Northwestなどがある。企業からの資金的な協力は、とてもありがたい。カンファレンスへの協力や(展示・講演等への)参加により、LUGとの関係をより深化させる。人材を他社から盗み取るのではなく、あくまでも、有能な人びとにオープンソース系のやりがいのある仕事を提供するという姿勢がだいじだ。

第三に重要なのは、コミュニティへの還元。大企業は小回りが効かなくて、それがなかなか難しい面もある。でも、うちの会社としてはオープンソースのコミュニティと何を共有できるだろうか、と考えてみよう。それは、社内で開発したコードか、それとも、さまざまなオープンソースのプロジェクトを組み合わせて作るソリューションの、ドキュメンテーションか。LUGのミーティングやカンファレンスでプレゼンテーションをするだけでもよいし、またオープンソースをテーマとするブログを、会社または技術部門として立ち上げてもよい。

第四に、Linux人材の採用を検討するとき、プロフェッショナルとしての過去の経験だけにこだわらないほうが良い。Linux人材の多くが、会社の拘束時間以外の、自分の自由時間に、いろんなことをしている。プロとして実際にやった仕事よりは、そっちのほうが有益でおもしろいこともある。たとえば彼/彼女は、もしかして、個人としてGitHubのアカウントを持っていないだろうか? 自分で個人的にフォークした(またはクリエイトした)プロジェクトがあるのではないか? LUGやカンファレンスで、おもしろいプレゼンをしていないか? LUGのメーリングリストでよく見かける名前の人ではないか? …等々、オープンソースのスキルの獲得や成長は、就職した会社の外の環境で行われることがとても多い。

さて、以上、求人サイドについて述べてきたことは、実はそのすべてが、求職サイドにも当てはまる。仕事を探しているあなた、あなたは地元のLUGに積極的に参加しているかな? メーリングリストで問題解決のスレッドに、寄与貢献しているかな? 自分がやったことを、プレゼンしたことある? 履歴書には、自分のGitHubのアカウントを載せてる? 昨年の秋にぼくは、”Real World Job Skills the Free Software Way“〔意訳: 会社の即戦力になれるフリーソフトウェアのスキル〕と題するプレゼンをしたが、実はその内容がまさに、この記事で述べたことなんだ。

長年Linuxで仕事をしてきたぼくとしては、21世紀の今となっていよいよますます、ぼくの大好きな技術の人材の需要が大きくなっていることを知って、とても嬉しいね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))