Zynga、2011年Q4の売上は59%増の3.1億ドル、バーチャルグッズ販売は記録更新

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ソーシャルゲームの巨人、Zyngaが2011年4Qの収支を発表した。同社が上場して以来初の決算だ。アナリストの予想は、売上3.02億ドル、1株当たり利益(EPS)0.03ドルだった。Zyngaはウォール街を出し抜き、売上3.112億ドル、前年比59%増を達成した。希薄化後EPSでは1.22ドルの損失、前年同期は0.05ドルの利益だった。非GAAP(一般会計原則) EPSは0.05ドル、前年同期は0.09ドルだった。

ファウンダー・CEOのMark Pincusはリリース文でこう言っている。「2011年も、ゲームで世界を繋ぐというZyngaのミッションにとって、節目の年だった。われわれはソーシャルゲーム、さらにはプレイ全般が、ウェブとモバイルで最も人気のある娯楽になると考えている。昨年Zyngaは、ユーザー数、売上、およびブッキング(バーチャルグッズおよび広告の販売高)で記録を更新した。モバイルと広告が非常に好調で、また年間を通じて新しいゲームも続けて出すことができた。今後も現在のユーザーを満足させるだけでなく、何百万人もの新しい人たちにもゲームプレイをもたらすことを楽しみにしている。」

【訳注:ブッキングに含まれるバーチャルグッズの販売は、直ちに売上計上されずユーザーがそれを使用する期間に按分される繰越売上高として処理される】

利益に関しては、2011年4Q同社は4.35億ドルの損失で、これには従業員向けに発行した制限株式に関わる株式報酬費用5.10億ドルが含まれている。この費用は、GAAPに従い同社の株式上場を機に発生するまで認識されなかった。

Zyngaによると、同社の非GAAP項目であるブッキングは、2011年4Qに3.065億ドルの新記録を達成し、前年同期比26%増、2011年3Qの7%増だった。オンラインゲーム売上は2.839億ドル、前年比51%増。広告売上は2730万ドルで、同230%増だった。

トラフィックおよびユーザー関連では、1日当たりアクティブユーザー(DAU)が2010年4Qの4800万人から、2011年4Qには5400万人へと13%増加した。月間アクティブは1.95億人から2.4億人に23%増えた。

月間ユニークユーザー数は、1.53億人(前年同期比38%増)、平均DAU当たりブッキングは0.061ドル(同11%増)だった。売上の鍵となる月間ユニークプレイヤー数は、2011年3Qの2600万人から13%増の2900万人だった。

また同社によると、Q4中のモバイルゲーム利用の増加は、主にDream Zoo、Words with Friends、およびZynga Pokerによるもので、これらのゲームは同四半期のiOSトップ10ゲームに入っている。

2011年全体では、ブッキングが新記録となる116億ドルで、前年比38%増だった。売上は114億ドル(同91%増)だった。オンラインゲーム売上は10.7億ドル(同85%増)、広告は7450万ドル(226%増)だった。

2011年の非GAAP純利益は1.825億ドルと前年比24%減で、これは新ゲーム開発への投資が増えたためだ。

年間予測では、ブッキングが13.5億ドルから14.5億ドルの範囲と予測されている。またZyngaは、この伸びが年の後半に重点が置かれ、前半はゆるやかな連続的成長になるだろうと予告している。

以前本誌が報じたように、Zyngaは上場後やや苦しいスタートを切った。投資家は、Facebook向けバーチャルグッズ事業で初めて上場した企業として、同社をどう判断すべきか確信がなかったためだ。株価は12月中旬の上場後、公募価格の10ドル以下で推移し、Facebookへのトラフィック依存、売上の大部分を占める有償ユーザーの少なさ、加えて横ばい状態のトラフィックなどが懸念された。

しかし今年の1月後半、Zyngaの株式レーティングが急上昇し、トラフィックの数値も上がった。Hidden ChroniclesScramble With Friendsなどの新しいゲームの公開、さらにはZynga Poker等、旧ゲームの復活が、Zyngaのトラフィック増に貢献した。

これらに加え、Zyngaが合法ギャンブルをゲームのラインアップに追加するというニュースも、株価上昇を助けた。

そして、FacebookのS-1が公開されたことで、Zyngaがバーチャルグッズ支払いおよび広告によって、Facebookの2011年売上の12%を占めていることが明らかになった(ZyngaのFacebookの契約に関する詳細情報はここにある)。そして、Facebookの支払いビジネスが成長していることは明らかだ。投資家たちはZyngaに関して楽観的になっており、この売上データがそれを後押しするだろう。

Zyngaが別の収益源を探していることは明白で、最近Hasbroと大型のライセンス契約を結び、FarmVille、CityVilleその他同社のヒット作品を、リアル世界の製品やおもちゃに変えようとしている。

収支会見は、西海岸時刻2/14 午後2時から行われ、Earningscastで聞くことができる。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)