Facebookが認証アカウントを導入、著名人の通名表示を正式サポート

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周知のように、Facebookはユーザー実名、現実の身元の上に築かれたサービスだ。しかし、明日(米国時間2/17)からこの基本原則に変更が加えられる。著名なユーザーは、Facebookの認証を受けた上で本名とは違う通名の利用が可能になる。認証アカウントのユーザーはFacebookのフィード購読のお勧めリストでも優先的な扱いを受ける。

認証アカウント(verified account)の導入はFacebookへのアカウント登録は実名でなければならないという規約を変更するものではない。本名は依然、ユーザーの基本情報ページに表示される。認証アカウントが作られた主たる目的はもちろん著名人に対するなりすましの排除だ。同時に、TwitterがライバルのTwitterとの競争をまた一歩有利に進めるための手段でもあるだろう。

Facebookが私の取材に対して答えたところでは、明日、多数のフィード購読者を持つ一部ユーザーはプロフィール・ページで「身元認証手続きをしますか?」という通知を受けることになるという。ただしユーザー側から認証手続きを申し出ることはできない。あくまで選ぶのはFacebookだ。認証手続きでは政府発行の写真入り身分証明書の画像を送信する必要がある。ただしこの画像は認証手続きが終了すると削除される。この際、ユーザーは実名と異なる通名を表示することを選択できる。この通名はユーザー名の検索にヒットし、実名と並んで表示される。

たとえば、Lady Gagaの実名はStefani Germanottaだが、彼女が認証手続きを受けるとStefani Germanotta (Lady Gaga)、あるいは単にLady Gagaと表示され(この場合、基本情報ページにStefani Germanottaが表示される)、有名なエンタテイナー本人であることが確認できる。

そうなるとLady GagaがFacebookのお勧め購読リストに登場する頻度が増える。さらに、たまたま実名が同名の別人を間違って購読することもなくなる。著名人の名前で登録して購読者を得てスパムに利用しようとするような不心得者が排除できるようになるわけだ。

Facebookは通名の申請を受けるとそれが実際に使われている芸名、筆名、その他広く用いられている名前なのかどうかを手動で確認する。TwitterがWendi Murdoch事件で懲りたように、なりすましの偽物を間違って本物と認証するという失敗は避けたいところだ。

しかしTwitterやGoogle+の認証システムと違って、Facebookの場合は認証を受けたというバッジはなぜかどこにも表示されないという。これではユーザーにとってガイドの役割を果たしにくい。なお、この新システムはデベロッパー・プログラムでの認証や予備メール・アドレスの認証とはまったく別物だ。

以前、通名を使おうとするユーザーは、登録名自体を変更しなければならなかった。この場合、通名の後にカッコで囲んで実名を表記するのが一般的な手法だったが、Facebookには「NG名」の長いリストがあり、また短期間に何度も登録名を変更すると名前変更機能を停止されてしまう場合もあった。

Facebookはこれまでもプロフィールに結婚前の名前や外国語での名前を併記することを認めており、それらの名前で検索も可能だが、認証された通名のようにFacebookのすべての部分でそれが表示されるわけではなかった。ちなみに名前に特殊記号の利用が禁止されたのは2010年末のことだ。

3ヶ月前、Facebookは友だちにならなくてもTwitter方式の一方的フォローができる(公開記事のフィード購読)機能を追加した。この機能を利用した大々的ななりすましやスパムの話題はあまり聞こえてこないが、著名人とたまたま同姓同名だった一般ユーザーがアカウントの登録ができないという問題の解決にも役立つだろう。

Facebookはセレブやジャーナリストにフィード購読機能を利用するよう勧めてきた。なんといってもFacebookのユーザーベースはTwitterの8倍もあるのが魅力だ。私(Josh Constine)のフィード購読者数がTwitterのフォロワー数(約3000)を超えるのにわずか2ヶ月しかかからなかった。現在私の購読者は3万人もいる。購読者の大部分はFacebookのサイドバーに表示されるアルゴリズムによって決定されるお勧め購読者リストから登録した人々だ。アカウントが認証されると表示頻度が高くなるようにアルゴリズムが調整されるという。

Twitterが独自のセールスポイントとしていた一方的フォローによる関心グラフがFacebookに取り込まれてしまうため、フィード購読機能のサポートはTwitterの将来にとって大きな脅威となっている。噂ではFacebookは著名人に積極的に働きかけて利用を促すために特別のチームを編成したということだ。巨大なユーザーベースへのお勧めリストへの優先掲載というニンジンをぶらさげた認証アカウントの創設によって著名人やジャーナリストのフィード購読機能の利用は大いに加速するだろう。

これからはスヌープ・ドッグのファンがいちいち彼の本名Calvin Broadusを調べる必要がなくなる―そのままSnoop Doggと表示されるようになるからだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+